1st シードの Dallas Mavericks を破った Warriors の相手は第4シードの Utah Jazz に決まった。

Warriors に有利なところは、Utah Jazz はこの前の土曜日の第7戦まで第1ラウンドの試合をして、1日しか休養をしていないため疲労がたまっている(だろう)ところだろうか。

ギリギリでプレイオフにかけこんだ Warriors はどこと対戦しても、ホームコートアドバンテージがない(相手のホームで戦う試合の方が多くなる)ため、Warriors はアウェイで1勝以上しないと次のラウンドに進めない。 初戦で休養が十分でない相手のディフェンスをかきまわし、相手の疲労を誘うというのは一つの手かもしれない。

この試合のポイントは、Warriors がいかに足をつかって Jazz をかきまわせるか、Utah は逆に Carlos Boozer などの大型な選手がいかにインサイドから点を取れるかという点を挙げたい。

先発は Warriors が Matt Barns が入った、対 Mavs 最終戦と変わらないメンバー。 オレはちょっとイジってくるかと思ったが、うまくいっていたローテーションをそのまま維持しようとしたようだ。

Warriors:
PG: Baron Davis
SG: Stephan Jackson
SF:Jason Richardson
PF: Matt Barns
C: Andris Biedrins

Jazz は Drek Fisher が私用のため欠場。 Gordon Giricek が入った。
PG: Deron Williams
SG: Gordon Giricek
SF: Andrei Kirilenco
PF: Carlos Boozer
C: Mehmet Okur


試合がはじまると、Warriors はなんだかエンジンがかからないように見える。 まだRound 2の初戦だからか、今シーズン一番強いと言われていた Dallas Mavericks を破ったときのテンションと比べるのは間違いだからだろうか。 とにかく、いい徴候ではない。

おかげで、試合序盤は Jazz ペースで進み、あっという間に10点差のリードを奪われる。 そこで Warriors が投入したのが Round 1 でイマイチ活躍できなかった Al Harrington 。 彼の 3pt が連続し決まり Warriors が息を吹き返す。 1Q は 35-37 で2点ビハインドで終わった。

2Q に入り Warriors 、というか Baron Davis が目覚める。 1Q 1得点も入れられなかったが2Qは17点の活躍。 シーソーゲームな展開だったが、彼のおかげで 2Q終了時は 66-63 の 3点リードを奪った。

3Q もシーソーゲームが続く。 接戦には違いないのだがファウルでプレイが止まることも多く、しかもファウル判定もちょっと謎なところが多く少しだれた感じが。 点数的にはWarriorsが最後に抜けだし 89-84 と少しリードを延ばして終わった。

そして 4Q。 アウェイゲームのプレッシャーからか Warriors のオフェンスが沈黙し、Jazz が迫る。 そして、残り5分のところで Baron Davis が 5ファウル。 あと1つファウルすると退場になるリスクを残しながらも、カントクはそのまま Baron Davis をコートに残した。 オレはこれが一つ目のミスジャッジだった気がする。 相手はペネトレイト中心のプレイにスイッチし Baron Davis のファウルを誘う。 カバーリングが遅れた Warriors は得点を許してしまう。

それでも食らいつく Warriors 。 しかし、112-114 という2点差で迎えた最後のプレイで 3point を狙うが外してしまい勝負がついてしまった。 うまくディフェンダーを引きつけた上で外にボールを出した良いプレイだったけど、オレはここが2つ目のミスジャッジだったと思う。

この時はBaron Davis の5ファウルに加え、Stephen Jackson も5ファウルなため、延長に入っても勝ち目はなかったかもしれないが、あそこはまず同点を狙って中に入って欲しかった。

この後、ファウルゲームに突入し最後は 112-116 で負けてしまった。

予想と違い Jazz が Warriors のアップテンポに合わせるかのように結構走るオフェンスを展開、そしてディフェンスとしては Warriors 対策としては定石となりそうな、インサイドを固めてきた。 どちらかと言えば Warriors が驚いたという感じだろう。

Boozer と Okur でインサイドを固め、Kirilenco がブロックに飛ぶというパターンでペネトレイトからのシュートをいくつかブロックされたのが印象に残った。 そして、リバウンド。 やはり予想していたが、リバウンドを Jazz に取られて向こうのチャンスにされてしまうパターンはやばい。 この対策を何とかしないと。

Derek Fisher がいないこの試合がアウェイで1勝をあげるチャンスだったと思うが、競り負けて残念。 次の試合に向けた対策を期待したい。