サブスクリプションサービスの誤解

iTunesでサブスクリプションサービス「Multi-Pass」がスタート – CNET Japan
Apple Computerが米国時間8日、iTunes Music Storeでサブスクリプション(定額契約)サービスの提供を開始した。この「Multi-Pass」というサービスでは月極料金でテレビ番組の複数のエピソードを購入できる。

この記事を読んだときいろんな意味でびっくりした。 Apple も定額契約のサービスになったのかという驚きと、ネタの大きさに比べてアメリカのメディアは全然騒いでなかったし、Apple からも特にリリースが出ていなかったのに日本の CNET Japan がどうやってこの記事を書いたんだろうという驚きだった。

でもよくよく記事を見ると サブスクリプションという言葉に対する CNet Japan の誤解のようだ。

サブスクリプション (Subscription) というのは 新聞や雑誌などの定期購読という意味でよく使われる。 アメリカでは特に定期購読すると半額とか7割引きといったディスカウントもあったりして、多くの人にとってサブスクリプションはオトクなサービスという認識がある。

ただ、最近は契約期間を决めてサービスを提供する、会員制のオンラインサービスのことをサブスクリプションサービスと言うようになっている。 これはアメリカでも同じ。 ただ、日本ではその多くが見放題・聞き放題といったサービスのため 「サブスクリプション = 定額契約」 というちょっと違った認識ができつつあるようだ。
Apple の Multi-Pass はサブスクリプションサービスには違いないけど、それは雑誌の定期購読のようなモノで、”定額契約”というわけではない。 アメリカで特にニュースにならなかったのは、アメリカではふつうのディスカウント販売サービスだからというのが正しいだろう。 (Wired Blog – Cult of Macで Multi-pass でディスカウント販売 歓迎! なエントリが書かれていた)

日本の人でこの番組を 買う人はいないだろうけど、 iTunes Music Store のシステムは変わってないのでMulti-Pass の商品を買ってもダウンロードは1エピソードにつき1回だけのはず。 気をつけよう。


1 Comment

  1. 追記:
    Slashdot を読むと Subscription と聞いて “定額契約” が浮かぶのは英語圏の人でもあるようだ。
    http://apple.slashdot.org/article.pl?sid=06/03/09/0012242&from=rss

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