このLogitech QuickCam Orbit webcamの撮影部は左右128度・上下54度の動作角度を持っており、左右180度・上下90度をカバーできる。手でカメラの角度を調整することももちろん可能だが、添付されているソフトウェアをPCにインストールすることによって、自動的に人の顔を追尾し、常に画面内へ映し出すことができる。

Logitech のカメラは小技が効いていたりして結構面白い。 以前は、モーションディテクタと呼ばれるカメラに写ったものが動いたことを知らせてくれる機能なんてのもあった。

ただ、これらの機能が買ったときに添付されているソフトでしか使えないというのが残念。 こういったソフトは使える機能が全部突っ込まれていたりするから一見いろいろできそうと思うが使っているとうざい。ちょっと画面の隅にでも出て欲しいという場合には使えない。

Logitech は QuickCam を使ったソフトウェアを自分で作れのるようにするためのSDKを配布(英語)しているのだが、しばらくアップデートもされておらず 今回のQuickCam Orbitを含む最近のQuickCam の機種は対象外、SDKの動作環境に Windows XP が入っていないというのが現状だ。

自分でも昔、このSDKの存在を知ったとき QuickCam Web というカメラを手に入れ、職場にセットし、モーションディテクトの機能を利用して誰かが近づいたときだけ画面にカメラからの絵が表われるというソフトを作って使ったりしていた。 ところが環境をXPに移行したら使えなくなってしまったという悲しい過去もある。

この自動追尾機能も、一般に公開してもらえたらいろいろできそうなのに残念。
これは他のハードウェアベンダーにも言えるのけど、せっかく魅力的なハードウェアを作ってくるのなら、もっといろいろな使い方ができるようにSDKにも力を入れて欲しいものだ。