この前、ハワイに行ったときの写真をみんなからアップロードしてもらって、共有するために Mac OS X 10.2 上に WebDAV ディスクを作成したと書いた。 結局アップロードされた写真の数は600枚以上、サイズは1.2GBを越えた。

しばらく運用してみたが、うまく接続できない人、アップロードがうまくいかない人がいっぱいでてきて大変だった。 この機会にまとめておこうと思う。

1. Windows の Web フォルダ (WebDAV クライアント)の実装がしょぼい
WebDAV を使うイチバンのメリットは専用のソフトウェアを必要とせず、Windows なら Explorer、Mac なら Finder でファイル、フォルダを管理できるところだ。 しかし、Windows から Webフォルダを使った場合、いろいろと問題があった。

  • 最後に ? が無いとうまくいかない
    もっとも多くの人がひっかかった問題がコレ。 Windows XP にバグがあって、なぜか WebDAV サーバを指定するとき、アドレスの最後に ? を付けないとうまく接続できない場合がある。 うまくいくときもあったりして原因は不明だが、うまくいかない場合はこれを試してもらったらみんなうまくいった。
    参考情報 (.mac の共有ディスクで発見された問題らしい)

  • キャッシュ(インターネット一時ファイル)フォルダのサイズが小さいとコピーに失敗する
    Windows は IE の機能を経由して Webフォルダにアクセスしている。 ファイルをダウンロードする際も同じで、一旦、インターネット一時ファイルのフォルダを経由するため、そのフォルダのサイズを1MBといった小さなサイズにしていると、ファイルのコピーに失敗する。

2. 日本語の扱い
写真データのファイル名にいちいち日本語ファイル名を使わないだろうから、特に何もしなかった日本語対応。 フォルダを作るときに問題が出ることがわかった。 日本語のウインドウズでフォルダを作成するとまず、”新しいフォルダ” という名前のフォルダが作成され、そのまま名前を変更するモードになる。 WebDAV 的には、最初の時点で “新しいフォルダ” という日本語を含んだフォルダを作成しようとするため問題になるようだ。 ほんとは Apache の mod_encoding とかを導入すればいいのだろうけど、今回はフォルダごとアップロードしてもらうことで対応。
今回は特に当たらなかったが、他にもWindows のWebDAV & がファイル名にあるとうまくいかないといった問題もあるらしい。

3. FrontPage が邪魔する(?)
ウラをとれたわけではないが、ある人の場合上の「?」を後ろに付ける方法を試したら、今度はFrontPage が起動してうまくWebDAVサーバに接続できないという現象が出た。 ほんとうにFrontPage がおかしかったのかはわからないが、結果的に FrontPage をアンインストールしたらうまくいくようになったので一応現象として書いておく。

Mac OS X は .mac で WebDAV によるアクセスを提供してきただけに安定しているようだが、Windows ではまだまだ解決していかなければいけない問題がいっぱいあるようだ。 個人的には今回のことを通してWebDAVって結構便利と再認識しただけに、今後Windowsのサポートがもっとまともになっていくことを期待したい。