日本でも iPod touch が発売されて早々に Windows を使った接続に問題が見つかった。

この問題が起こるのは Windows XP/Vista の日本語版ということで、「Apple は日本に出荷するのに、日本語 Windows で確認もやっていないのか」なんて声もあったようだが。

アメリカで働いているオレからしてみても…

たぶん….

Apple は日本語 Windows 上での動作確認をやってないんじゃないかと思う。
(Apple さん、ちゃんとやってたらごめんなさい)

iPod touch のロック問題を詳しく調べたわけではないので完全にオレの想像だけど、こんな感じだったんじゃないだろうか。

最近のソフト開発は国際化を意識しているため、(Appleの場合)アメリカにいる開発者が英語環境でも日本語環境の上でも動くようにソフトを作っている。 おかげで、世界中でほぼ同じタイミングでソフトが使えたりするんだけど、その代わりに細かいチェックや各言語に合わせた対応が犠牲になっている。

国際化を意識しているのは Windows も同じで、アメリカで売られている Windows XP/Vista は日本語の読み書きができるなど、ほとんど日本語版と変わりがない。 おかげで英語版 Windows で動けばオッケーと思ってしまったり、英語版をベースに日本語を表示するようにしてテストを簡易的に済ましてしまうことが多い。

そんなわけで、アメリカでテストしていたので英語版 Windows でしか見てませんでした、 または英語版を日本語化しただけで書式の設定などを忘れてテストしてました…というのが今回の問題の背景なんじゃないだろうか。

もちろん、そうしたことをちゃんと踏まえた上で製品を作るのがメーカの役割なので Apple を庇うつもりはないけど、 現在のソフトの開発スタイルだとこういった問題は起こってしまうだろうなぁとちょっと同情してしまう。

Apple には特に Windows 開発やテストのノウハウが少ないだろうから、今回のトラブルを教訓にテストの方法などもっと細かく指示するなどして改善していって欲しい。