このトレードはややマーベリクス有利に思われる。ラフレンツは後半スタメンC (センター)として活躍はしていたが、Cは他にブラッドリー(2メートル29)とエシュメイヤ-(2メートル11)もいて、余裕の放出だ。

エシュメイヤーは8月のトレードでWarriorsに来ている。 なので、マーベリックス(以下 Mavs) のセンターは一人少ない。 そこを、Mavs のカントクである Don Nelson はWarrios から獲得した Danny Fortson で埋めようとしている。

Danny Fortson は昨年こそ出場機会がなかったが、それまでは PF のポジションで主にリバウンドに活躍していた。 得点能力はそんなに高くなく、ファールが多かったことからWarriorsのカントクの起用法に合わなかったようだが、Mavs はこのリバウンドのうまさを使ってすごい戦略を考えてきたようだ。

Dallas は選手ほとんどが 3ポイントを打ってくる選手。 そして、Antoine Walker も Raef LaFrenz というブロックのうまい守備型の選手を捨ててまで獲得した3ポイントを打てる選手だ。 Fortson を3ポイントが外れた時のリバウンド要員として配置することで、彼らに気兼ねなく3ポイントを打ってもらえるようにし、3ポイントが外れても攻撃が続けられるようにする。 Fortsonのセンター起用はそれを狙ってのことだと思われる。

自分の昨シーズンのプレイオフ記事でも、Mavs は3ポイントシュートが脅威だと書いていたが、今年の Mavs の布陣は昨年以上に3ポイントシュートに注意する必要がありそうだ。

Warriorsの初戦の相手が Mavs なので今のままならコテンパンにやられるかも。
そうそう。 Mavs のオーナーの Mark Cuban という人。 熱狂的な応援ぶりが試合中のテレビ中継でもよくうつるんだけど、まだ30代のおっさんという感じだ。 実はこの人、ITバブル全盛期の1999年に Broadcast.com を Yahoo! に 57億ドルで売却し本人は20億ドルほどを手に入れた。 その時のお金で地元のNBAチーム Dallas Mavericks を2億8千万ドルで買いとりオーナーになったことで有名だ。

詳しくは以下の記事をどうぞ。

A ‘Maverick’ Billionaire
(‘マーベリック’な億万長者)