Category: 03 コンピュータ

Macworld Expo 2011 – iPhone/iPad ケース祭り

展示会の内容はもう “Mac”world というより iPhone/iPad world 。Mac 単独での展示はもう30%もないんじゃないかな。

iPhone/iPad にしても半分ほどはケースやホルダーといったもの。まぁ普段はお店で見るぐらいしかできない商品を実際に触れて、質感やフィット具合を体感できるというのは悪い話じゃないかも。

オレも、今は iPhone Case Program でもらった InCase の Snap Case (Clear) を使っているが、ちょっと滑りやすい不満があるのとケースの一部にヒビがはいってそろそろ変えたいなと思っていたので、次に良さそうなケースがないか探しながらいろいろ見てみた。

最初にグッと来たのが moshi というブースにあった iGlaze 4 というケース。

iGlaze 4

背面がラバー(っぽい)コーティングしてあり、ケースを握ったときのホールド感がすごく良かった。コーティングの分厚みが増している感もあったけど、感触の良さと全体の質感はそれを補って余りあると思う。今のところオレの次のケースの第一候補。

この moshi ってアクセサリメーカーこれまで聞いたことなかったが、他の製品もデザインがすごく自分の好み。

似たようなのが続くが、もうひとつ気になったのが iFrogz というメーカーの Luxe lean というケース。

Luxe Lean

Luxe Lean

とても軽く、薄く、これまた持ったときの手触りがイイ。メーカーは velvety feel (ベルベットのような感触)と表現しているが、たしかに薄い繊維が貼りつけてあるかのような感触だった。 これは吹き付けの可能性が高く、机やポケットなどで擦れると剥れそうなのと、側面のスリットのデザインはちょっとポイントダウンかな。

続いてアイデアが面白かったのは、TrextaSketch Up というシリーズ。

Sketch up

Sketch up

これはシンプルなデザインのケースなんだけど、ケースの外側に段ボールのような素材が吹き付けてあって、ペンで好きなように絵を描いたりできるようになっている。 自分でデザインというより、みんなで寄せがきに近いことをしたりと手書きならではのカスタマイズができるのがいいよね。

上のリンクは iPhone 3/3GS 用なんだけど iPhone 4 用や iPod touch 用もありました。素のまま使っても味があっていいかなぁと思ったけど持ったときとても滑りやすく感じたのが残念。


Macworld Expo 2011 – 今年もがんばる

日本ではもうあまり報道されてないようだけど、今週はサンフランシスコで Macworld Expo が開催された。

昨年から Apple が参加しなくなったため、大きな話題を提供する場ではなくなったが、このイベントがどうなるか行く末を見届けたいという野次馬ごころで今年も参加してきた。

今年の会場は Moscone の West ホール 。昨年の North ホールだけの展示とほとんど同じ規模(か、それより小さい印象)だった。

目立った大手企業は HP がプリンタを展示していたぐらい。 昨年ひっそりと展示していた Microsoft も入場パスケースに Mac 版の Office の宣伝の紙を入れていたぐらいでブースの出展はなかった。

見てきたのは平日の金曜日だったが、結構混雑していた。狭くなったことで混んでいるように見えたのかもしれないが場内はとても賑やかだった。 Macworld には何故か年配の人(しかも夫婦が多い)をよく見かけるんだけど、それも相変わらず。

そんなわけで、今年も Macwrold Expo で見つけたちょっとしたモノ、紹介してきます。


1337 のヒミツ

Sergey Glazunovが、この初めての、$3,133.70(3133ドル70セント)の賞をもらった(31337は、1337の頭に”e”が付いた、と思えばよい…

引用元: ChromeとChrome OSが初めての”e”(エリート)難度のバグをつぶしてアップデート.

上に引用した文章、なんだかわけわからなくない? なんで $3133.70?  なんでe がついて 31337?

これ、実は leet と呼ばれてる隠語のようなもの。日本語で言うと当て字とかギャル文字が近いかな?

この leet という単語の場合、 1 を l (エル)、3 を e(E を左右ひっくりかえした感じ)、7 を t (T) という風に解読する。他の文字の解読表みたいなものは Wikipedia をどうぞ。

leet の語源は優秀な人とかを意味する elite (エリート) という単語で、これが eleet となり、頭の e がなくなって leet になったと言われている。(なので leet にはこの隠語システムそのものと elite の隠語という2つの意味がある。)

leet は一部の大学生やハッカーと呼ばれるような人たちが使ってて、そういった人たちがいっぱい働いている Google でもこういった遊びがたまに登場する。

Chrome のバグを見つけるこの懸賞も、もともと $1337 が最高額だったがそのさらに上ということで leet の元になった eleet ということで $3113.70 という金額になったわけ。

Google は他にもUI が leet に置き換わった 検索ページ ももっている。

leet 版 google

leet 版 google

ここまで変えられるとさすがにわけわからん。

そんなわけで、最初に引用した “31337は、1337の頭に”e”が付いた” というちょっと怪しげな文章にはこういった意味があったのだった。


Apple TV にはこうなって欲しい

Apple の製品群のなかでイマイチぱっとしない Apple TV。 来週に予告されているイベントで新製品の発売が噂されているが、自分なりに Apple TV の不振の原因と今後どうなって欲しいかを予測したい。

まず、Apple TV の不振の原因。

アメリカならテレビチャンネルは100チャンネルぐらい普通に見られ、DVDプレーヤーやゲーム機も繋っている。これらに競り勝って、テレビを Apple TV に切り替えるためには相当の “ナニか” がないと難しいが、残念ながら今の Apple TV にはそれがないと思う。

今の Apple TV は基本的に TV に繋げる iPod、もしくは iTunes 。しかもどれも Apple TV じゃなきゃという感じではない。

まず、音楽聴くために、テレビを点けるというのはとても敷居が高い。最近は iPod や iPhone をステレオ機器に繋げて再生できるのでそっちで聴くほうが現実的だ。

テレビで見る一番有力なコンテンツである映画にしても、簡単に見られるのは iTunes Store で買ったりレンタルしたものだけ。DVD持ってても変換しないと再生してくれない。

また、レンタルという点では、アメリカなら Netflix という宅配映画レンタルサービスが大きなシェアを持っていて、そこの会員は毎月定額の会費を払っていればストリーミングで映画を見ることができる。 見るのは PS3 や Wii、XBox 360 といったゲーム機、TiVo や Roku といった Apple TV 対抗のデバイス、そして iPad や iPhone といろんなデバイスが使えるので、あえて Apple TV を買わなくても映画を見る方法は他にもある。

なので、Apple TV 復活のためにはそれに足る魅力を足す必要があると思う。

たとえば、ゲーム機能。では新 Apple TV は iOS ベースになって既存のソフトが使えるなんて言われているが、マルチタッチな iOS をテレビ用に使いまわしてもいいエクスペリエンスになると思えない。加速度センサーなど使えない機能も多いし、操作系も全然変わるので、結局のところソフトはゼロから作り直しになるだろう。 そうなると、今までと同じようにコンテンツ少ない、デバイス売れない、コンテンツ増えないの負のスパイラルに陥る可能性が高い。

あとはDVR(ハードディスクレコーダ)の機能を追加するなんてのがあるのだけど、残念ながらアメリカではこれはうまくいかない。

というのも、多くの人はケーブルテレビやサテライト(衛星放送)と契約して、そこのSTB(セットトップボックス)を通してテレビを見ている。最近のSTBには既に録画機能も付いているし、テレビを見るために既にデバイスを受けとってるのに、それを Apple TV に置きかえるにはユーザにとってそれなりのメリットが必要になってしまうからだ。

で、オレが考えたのは放送そのものを提供しちゃえばいいんじゃないかということ。

先に、アメリカではテレビを見るのにケーブルテレビやサテライトと契約していると書いたが、この契約が一般的なもので100〜200チャンネル見られてだいたい月 $50 というちょっと大雑把な契約になってて、多くの人がほとんどのチャンネル見ないのにこんなに払うなんて…と不満に思っている。

もし、Apple TV がインターネットベースでテレビ放送、もしくはそれに近いコンテンツを流し、1チャンネルあたり月 $2,$3ドルで契約できるようにしてもらえたらオレも含めみんな絶対飛びつくと思う。

映画、ドラマなんかは権利さえクリアできればすぐにでも放送できそうだし、スポーツ中継なんかは以前書いたように、生中継で映像を流してる実績もある。 CNN なんかも結構なニュース映像をWebで流す等、技術的な土壌やコンテンツは揃いつつあると思う。

何よりインターネット上に、プロコンテンツを流す放送局を用意し運営するというのは革命的。 これが実現したら放送の新時代は Apple を中心に回り出すよ。

ケーブルテレビやサテライトユーザの不満も解決するし、オンデマンドではなく、見てないと見逃すストリーミングを提供することであえて Apple TV を利用する時間も増え、Apple TV の価値も上げることができるとまさに救世主的なアイデアじゃないだろうか。

細かいところは無視して、妄想というか願望が入っているのはわかってる。だけどこうなってくれたらケーブルテレビの契約やめて Apple TV にするよ!! っと、今の契約あと1年契約残ってんだった。 もう1年ぐらい待つよ!!!


初の iPhone アプリ “Where’s My Package?” リリース

1つ前のエントリに書いたように、アメリカで宅配を頼むと時間がかかってやきもきする。加えて、トラッキングナンバー(追跡番号)で、今どのあたりかを調べようとすると、

UPS Tracking Info

UPS のトラッキング情報

こんな感じのリストで表示されるんだけど、 「LEXINGTON, KY ってどこよ?」 という感じで、アメリカの地理に詳しくないオレには今どのヘンなのかわかりにくい。

icon そんな不満があって、作ってみたのが “Where’s My Package?” という iPhone アプリケーション [iTunes (US) へのリンク]。こいつは荷物のトラッキングナンバーを入力すると、 宅配業者にその番号を問い合わせその情報を地図上に表示してくれるというソフト。


荷物が今どのあたりにあるか簡単に調べられ、且つどこにあるのか簡単にわかってしまう、まさにアメリカに住むオレのような人のためのソフト。 さっきの LEXINGTON, KY ってのがドコってのがひとめで分かる。

ソフトは広告が表示される代わりに無料でダウンロード可能。

サポートしてる宅配業者が Fedex, UPS, USPS というアメリカ寄りな業者なので日本の人にはあまり使う機会がないと思うが、iPhone/iPod touch/iPad を持ってて海外に住んでる人は良かったら使ってみて欲しい。

バージョン 1.0.0 は実は6月末に公開され、早速いくつか問題も見つかったのでそれを修正をしたバージョン 1.1.0 というのが明日、明後日ぐらいに公開されると思う。より安定しているはずなので 1.0.0 を使っている人はぜひアップデートを。


iPad に次いで人気の(?) タブレット Boogie Board

iPad の発表で一気に広がったタブレットバブル。各社からいろんなタブレットダバイスが発売されたり発表されてるけど、その中でひときわ目立っているのが Boogie Board (ブギー ボード) というタブレットデバイス。

Boogie Board Box

Boogie Board の箱

この Boogie Board はメモやお絵かきに特化したタブレットなんだけど、すごいことに電源ボタンがなくいつでもON という状態。 好きなときに好きなだけメモを取ることができる。

というのも Boogie Board のディスプレイ部分は Kindle と同様の E-Ink ディスプレイが使われている。 つまり、描いたものを保持するのに電池を使わないからだ。

Boogie Board に描いてみた

いちおうペンが付属されているが、タブレットは感圧式なため指でも別のデバイスのスタイラスでも何でも描くことができる。

消すときは上の丸いボタンを押すだけ。E-Ink なので消すときに電池を使うが、調べてみたらFAQに約5万回の消去が可能だとあった。

Boogie Board の電池は交換できるようになってないが、5万回なら1日20回 描いたり消したりしても6年以上使えるわけで大抵の場合は問題ないだろう。(そうか、5万回もあるんだ。 実はこれ調べるまでビビってあんまり使えてなかった…。)

 

で、何ができるかってコレだけ。

 

一部だけ消したり、描いたものを保存したり、もう一度表示したりなんて機能はなく、PC に接続してデータを吸い上げたりなんてこともできない。何とも潔い仕様。

薄さ3mm (1/8 inch) !

代わりに、薄さ3mm、重さ 120g という携帯性と

$35

、iPad の 1/14 という驚異的な価格を実現している。(定価はこの値段だけどオレが Amazon.com で買ったときは $29.97 とこれより少し安かった。 逆にプレミアムがついてこれより高くなっているときもある。)

これなら使い捨てるようなメモ代わりに使ってもいいし、子どものおもちゃとしてもいいかもしれない。

子どものおもちゃと言えば、アメリカならDoodle Pro、日本ならタカラの「せんせい」と呼ばれる磁力を使ってお絵描きをするおもちゃがあるけど、Boogie Board のほうがより細かい絵がかけるし、力のかけかたで線の太さが変わったりもする。 そして消えるときはワンタッチでキレイに消えてくれると優れているところも多い。

ウチの子どもに渡したらさっそくラクガキしてた

日本ではまだ発売されていないようだし、アメリカでも入荷してすぐ売り切れという状態が続いているのでなかなか入手困難だけど メモ、ラクガキ帳、伝言板、筆談用など、ちょっとした利用にはいいと思いますよ!

日本でも発売されたようですね。


Macworld Expo 2010 – 総括、来年は?

いろいろ書いてきたけどやはり昨年までと比べて小粒感は否めない。それにしては人が集まっていたのが来年どうでるか。 人が増えたことで大手の出展が復活するかもしれないし、やはりダメかという印象から出展が減るかもしれない。

ただ、ひとつ思ったのは iPhone まわりはすごく元気。 iPhone は周辺機器もいろいろあるし、アプリケーションにしても大量にあるため少しでも知ってもらえる機会が増えるのは悪いことじゃないと思う。特に、いまのしくみでは有料アプリを試すことがなかなか難しいので、こういった場は重宝するだろう。

来年に関してはどうなるかまだわからないようだが、できることならこのまま続けてもらいたい。 開催されるなら来年も行くぞ。


Macworld Expo 2010 – Apple T-shirt, U-socket

出入口近くにひっそりと開いていた Tシャツのお店。デザインやキャッチフレーズなど結構うまくできている。

お店は写真にもあるが www.appletshirt.com で行けるが、実際は FastMac というところが売っている。

この会社、最近コンセントに USB の口を付けるという U-socket という商品を発表している。

実際どれくらい便利になるかはちょっとわからないが、5年後とかはこんなコンセントがいっぱいできてたりしてねなんて思うと面白い。


Macworld Expo 2010 – iapeel

iPhone のスキンはこれまでもいろいろと紹介してきたけど、今年もなかなか面白いのを見つけた。

iapeel という製品は、プリンタで自分の好きな写真や模様をプリントしてスキンとして使えるようにするというモノ。これまでありそうでなかった製品じゃないかな。

また、貼りつけるのもできるだけ簡単にできるようなガイドが裏紙に用意されているらしくおばちゃんが簡単にインストールするのをデモしてくれたのも好印象。

素材やプリントした内容の耐久性が気になるところだけど、自分だけのというこだわりのある人にはとてもよさそうな製品になりそう。


Macworld Expo 2010 – 4ithumbs

iPhone OS のキーボードは画面上に表示されるので、いまどのキーを押そうとしているのかわかりにくい。

4ithumbs はスクリーンプロテクタの上に突起を付けて、キーボードを押している感じに近づけようとしてる

….んだけど、スクリーンプロテクタとしては画面から少し浮いていてちょっと見にくくなり、キーボードとしてはキーの間に突起がくるようになっていて、イマイチ役目を果たしてないような。

説明していたおっちゃんは30分ぐらい使ってもらえば快適に使ってもらえる自信があると言ってたがどうなんだろうか…。