Category: 03 コンピュータ

Konfabulator が Yahoo! に買収されフリーに

Yahoo acquires ‘widget’ engine | CNET News.com
Yahoo has acquired software “widget” engine Konfabulator in a move to spur third-party developers to devise new applications for the Internet giant’s services.
(Yahoo! はサードパーティデベロッパに自社のサービスを利用したアプリケーションを開発してもらう動きを加速させる一貫として、 “ウィジェット” エンジンの Konfabulator を買収した。)

不覚にもこのニュースを見るまで忘れていた Konfabulator (コンファビュレーター)。

Konfabulator というのは Apple が Mac OS X 10.4 Tiger で実装された Dashboard と同じような機能を提供するアプリケーション。 Widget (ウィジェット) と呼ばれる XML + JavaScript で書かれた小さなアプリケーションを画面上に表示するものだ。
Konfabulator がすごいのは Dashboard より数年も前に発表されていたこと。 そのため、 Apple がDashboard を発表したときまさに侮辱 というコメントを発表し、Apple に盗作疑惑がかけられたこともあった。

その後、Konfabulator は Windows版も開発され Mac OS X でしか動かない Dashboard より広範囲なソリューションとして提供されていたが、やはり露出度の点から徐々に忘れさられていた感じだった (少なくともオレの中では…)。 しかし、Konfabulator を忘れずに目をつけたのが Yahoo! のようだ。

Yahoo! すごいと思う。 Konfabulator の Widget には天気情報や株価情報など、インターネットから直接データを取得して表示するものが多い。 つまり、ある機能に特化したブラウザみたいなものだ。 すでにあるWidgetは Yahoo! からデータを取得しているものも少なくないが、Yahoo! は
Konfabulator に特化したAPIを一早く提供することも可能だろう (CNet の記事には XML Feed を経由して使おうとしていると書いてある)。 そうすることでHackに近い状態で作る必要がある他の会社のサービスより魅力的な Widget が作られる可能性も高くなる。

Google がブラウザを作成しているとか、Google Maps や Gmail のように JavaScript をバリバリ使ってこれまでとは違うユーザエクスペリエンスを提供するなど、Webクライアントに対しもう一騒動ありそうな予感もするが、 Yahoo! が今回選択した Konfabulator というアプローチはブラウザを使わないで自社のサービスにアクセスさせる手段ができることになり、また他とは少し違ったアプローチでとても興味深い。

というわけで、注目の Konfabulator 。

公式ウェブサイト へ行くと、トップページに最新バージョンの2.1が無料でダウンロードできるようになったことが書いてある (2.0以上のバージョンをレジストしたユーザには何らかの見返りがあるらしい)。 また、Konfabulator の歴史がマンガで読むことができる (英語だけど…)。


メッセンジャーならGaimがおすすめ

しばらく前に、オレの上司が「これからはIM (インターネットメッセンジャー)で仕事の情報を密に交換しよう!」と言いだし引っぱりだしてきたのが、何と会社が独自に作ったIMソフト。 これまでIMというと、自分がオンラインなのに声をかけないのはヘンじゃないかとか、サインイン・サインアウトのたびにアラートが出てくるのはウザイとか思って避けていたが、アラートの表示・非表示はコントロールできるし、使い始めてみると「他人がオンかオフかそんなに気にしない」 と思うようになった。

どうせ会社のIMソフトを起動するなら、友人も使っているポータル系のIMにも繋げてみたいと思うもの。 かといって、IMソフトをいくつも起動するのはなんかウザイ。 ちょっと調べてみたら、どうやら会社の IM は Jabber というオープンな仕組みを利用しているようで、その互換ソフトでも基本的なことはできることがわかった。

で、会社の Jabber, AOL, Yahoo! (Yahoo! Japan), MSN のどれもサポートしているものを探してみた結果、Gaim というこれまたオープンソースなIMソフトが気にいった。 会社の運用がすこし特殊で、それをサポートしてくれるソフトが少なかったというのもあるが、 設定がわかりやすくもちろんちゃんと繋がり、接続した先のユーザが全て一緒に表示されるのが特にいい。

Gaim の唯一の欠点は GTK+ という Linux 育ちの GUI ライブラリを使っているため Windows で使うと少し違和感があるところだろうか。 逆にLinux でも使えるというのも…いずれ役にたつかもしれない…。

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250ドルどころか200ドルをきるPCも出現

ついに250ドルを切ったデスクトップPC–HPが米市場で値引き攻勢 – CNET Japan
 同社の「Pavilion a1030e」と「同a1000y」の基本モデルは、現在50ドルのリベート適用後に249ドルという値段で売られている。a1030eは、Sempron 3000 (1.8GHz)、40GBのHDD、256MBのメモリを搭載。一方、a1000yもほぼ同様の構成だが、CPUにIntelのCeleronプロセッサを採用している。

こんな記事がCNet で紹介され、たった数日後。

日曜日の新聞広告に200ドルをきるPCが載っていてびっくりした。

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“get PREPPED for school” (学校に向けて準備しよう) と、9月に始まるアメリカの新学期に向けてのセールの一環で安売りになっているようだ。 メーカはやはりHP。 しかし型番は a1010y (製品ページ) と少し違う型番になっている。

スペックを見ると Celeron 335(クロック不明), 256MB, 40GB HD, DVD-ROMとCNetで紹介されていた250ドルPCとほとんど同じ。 しかも、15″ CRTモニタ(VS15C、15″液晶モニタに無料アップグレード可)、プリンタ(HP PSC1410)まで付いてこの値段とのこと。 マジですか。

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もともとの値段は $648.99。 Instant Savings というのがレジで値引きされる値段なので $120 を引いた $528.99 が購入時の価格となる。 これに、$180 と $150 という2つのメールインリベートの手続きを行うことで、$330 が返ってくるため、$528.99-$330=$198.99 になるという計算 (消費税は $528.99 に対してかかるので、実際にはもう少しお金は必要になる)。

昨年末 eMachines の PC が $299 で売られ、すごく安くなったと思ったのだが半年後には $200 で買えるようになってしまったとは、素晴しいやらなんだか恐いやら。 HPはプリンタとバンドルして、プリンタのカートリッジや紙などのアクセサリでさらにお金を稼ぐということができるかもしれないが、そういうのを持たないメーカは Sotec のようにサービスを提供する会社と提携してキックバックを貰っていかないとやっていけなくなりそう。 PC はサービスを契約してもらうためのおまけになってしまうのだろうか?


iTunes Music Store のミュージックビデオをダウンロードする方法

コンピュータで音楽を聴いたり、音楽データを管理するのに使っている iTunes 。
ちょっとウインドウサイズがでかくて、動作が重いのが気にはなるけど、 iTunes Music Store で曲を買っているのと、やっぱり Apple らしいインタフェースが好きで使っている。

そんな、iTunes。 iTunes Music Store では Music Video というコーナーでプロモーションビデオを公開しているが、このビデオ、 iTunes Music Video Gateというサイトの助けを借りることでダウンロードできるようだ。

Music Videos のビデオはそれぞれ URL をコピーすることができる。 このiTunes Music Video GateではそのURLをもとに、ビデオファイルへのダウンロードURLを作成してくれるサービスを提供している。 原理はともかくダウンロードの詳しい方法は iTunes Music Video Gate に書かれているのでそちらを見てもらえば、簡単にできると思う。 すばらしい。

ダウンロードしたビデオは、iTunes に登録することで音楽データと同じように管理することができる。


7/26 に New Album 発売予定の Jason Mraz

ムービーの再生は、はじめ アートワークエリアで行われる。 別ウインドウで再生するためには、
アートワークのエリアで再生されているムービーをクリックする。 また、アートワークエリアの下に並んでいるボタンのいちばん右にある fullscreen.jpg ボタンをクリックすることでフルスクリーンで再生することもできる。

Music Videos はデータが500件以上あるのに探すのが大変だったり、 Apple の気が変わったらダウンロードできなくなるかもしれないが、せっかくPCで音楽を聞くのであれば、音楽データとプロモーションビデオをまとめておくことで、CDで聞く以上の楽しみかたができそうだ。

余談だが、うちでは再生中にシークバーをクリックして再生位置を変えるとうまくいかなかったり、クラッシュする現象にぶつかった。 うちだけ?


起動音に歴史あり

スラッシュドット ジャパン | Amiga OS 4.0 の起動音を平沢進が作曲
音楽家であり現役Amigaユーザーである平沢進がAmigaの新しいオペレーティング・システム、 Amiga OS 4.0 の起動音を作曲することになった。

コンピュータに限らず、多くのマシンを起動すると流れる起動音。

マックの「ジャーン」という音や、PS2の「チュアーン ジュオーン(無理があるな…)」 というったモノが有名だろう。

このたび、Amiga というOS の起動音の作曲に日本人の平沢進氏が選ばれたとのこと。 ただ、この Amiga というOS、オレも10年以上前に音楽をかじっていた友人のところで何度か動いているのを見たぐらいで、多くの人にはあまり馴染みのないOSなのがちょっと残念。

起動音には何度聞いても飽きないシンプルさと、この音はこのOSとわかるような特徴的であることが求められる。 Music thing というブログ(英語)では、Music Maker というシリーズで起動音やCMなどで特徴的に流れるテーマ音がどうやって作られたのか紹介していて面白かった。 軽くまとめてみるが、さらっと読んだだけで間違いや勘違いもあると思うので、よかったらオリジナルの文章も読んでもらいたい。

TINY MUSIC MAKERS: Pt 1: The ‘Intel Inside’ chimes
インテルのCMの最後に流れる、「チャイム」の制作秘話。 シンプルに聞こえるがシンセサイザーやシロフォン、マリンバといった40以上の音を重ねて作成されたらしい。 にしても全世界で5分に1回、この音が流れているとは…。

TINY MUSIC MAKERS: Pt 2: The Microsoft Sound
ブライアンイーノによって作曲された Windows 95 の起動音。 「感動的て、世界共通で、楽しくて、未来的で、感傷的で、情熱的で、….」 と、あらゆる形容詞が付いたような音楽を作ってくれと言われ、できたのがこの音らしい。

TINY MUSIC MAKERS: Pt 3: The THX Sound
ジョージルーカスの会社が作成したTHXというサウンドシステム。 スターウォーズの映画が始まる前に必ず「ギュイーーーーーン」という音とともに紹介されるが、ランダムな変数を使ったプログラムを書いて作成された音らしい。 一度マスターテープを失くして復元させるのに苦労したといいう逸話も

TINY MUSIC MAKERS: Pt 4: The Mac Startup Sound
Mac の「ジャーン」という起動音。 一番使われた瞬間はジュラッシックパークで、コントロールルームのMacがいっせいに再起動した瞬間? オリジナルは Korg Wavestation を使ってCメジャーコードが元になっているが、ROMに内蔵されるときに微妙な違いが加えられたこともあった。 確かに、初代の PowerMac が発売されたときはギターの音だった記憶がある。 その後、スティーブジョブズがAppleに復帰後に、オリジナルの音に統一させたのでそのころからのMacの音がオリジナルの音のようだ。

平沢氏はどんな音を提供し、歴史を作ってくれるだろうか。


BitTorrent は悪くない?

Wired News – ファイル交換システム『ビットトレント』に初の強制捜査 – : Hotwired
P2Pプロトコルによってダウンロードできるファイルの検索とカタログ化に特化した検索エンジンを立ち上げた。この検索エンジンの提供により、コーエン氏が法的措置の対象になる可能性があると考える専門家もいる。しかし、ガーフィールド副会長によると、MPAAはP2Pプロトコル自体が違法だとは考えておらず、コーエン氏の検索エンジンを攻撃するつもりはないという。

スターウォーズ エピソード3 の海賊版がBitTorrentというP2Pネットワークに現れ、24時間で1万を越えるダウンロードがあった(何が1万なんだろう .torrent ファイルのダウンロード?) というニュースが流れたと思ったら、FBIの捜査が入りダウンロードのエントリポイントとなっていたサイトが封鎖となった。

その一方で、BitTorrent のシステムを開発した BitTorrent 社は、BitTorrent 上で入手できるファイルの検索を可能にするシステムを公開した。

この検索システムのニュース。 良くも悪くも BitTorrent がホットな話題なだけに注目を浴びたが、タイミングがタイミングなだけにエンターテイメント業界からあらぬ圧力を受けないか心配だった。

というのも、 最近では、サーバの負荷のかかり具合が少ないことから、多くのダウンロードが予想される Mozilla や Linux のリリースに BitTorrent が使われるというように、著作権侵害を目的としたダウンロード以外の利用方法も浸透し、これからが期待されているシステムだからだ。

今日の Hotwiredの記事によれば、MPAA は BitTorrent といったP2Pシステム自体は違法だと思っていないという発言が書いてあってひと安心。 ただ、今でもBitTorrent 社の検索エンジンを使うと Episode 3 のムービーがダウンロードできてしまうのは問題かも。 今後、リクエストのあったアイテムはフィルタリングを行って表示しないようにするといった調整は行われるかもしれない。

悪いのはアップロードする人、ダウンロードする人、システムを作る人?

国や人によっていろいろと解釈はあるだろうが、今のところアメリカではシステムではなく、アップロードする人が悪いという形で落ち着いているようだ。 といっても BitTorrent を始め多くのP2Pネットワークはダウンロードしてる人はアップロードしている人でもあるから、うかつなファイルをダウンロードしているとFBIがやってくるかも。


Mac OS X 10.4 Tiger ファーストインプレッション

遅ればせながら買いました、 Mac OS X 10.4 Tiger 。

うちの 液晶 iMac (G4 700MHz, メモリ 512MB) では新技術は荷が重いのではないか心配だったが、店頭にあったiBook (G4 1.2GHz)、しかもメモリが 256MB だったのに、思った以上に軽快に動いていて「これはイケそうだ」 と感じたのが最後の決め手となった。

家に帰ってその晩、インストールをしてみたがインストーラの動きからしてキビキビしていて驚いた。 利用許諾を “Accept (日本語では承諾する?)” ときに出てくるダイアログ(シートダイアログだっけ?) の動きも素早い。 レジストレーションの時の画面がクルクル回るところも小気味よい。 使っててうれしくなるぞ。

これまで使っていたのは iMac を買ったときに付いてきたMac OS X 10.2 Jaguar 。 10.0 から始まった Aqua な Mac OS X の完成形としてそこそこ評価されたOSで、オレも結構お気に入りだった。 そんなこともあり、Mac OS X 10.3 Panther は見送り、今回の 10.4 となったわけだが、 2世代後のOSでスピードが上がるとは思いもしなかった (とはいっても 10.2と比較して速くなっただけで、古いハードなだけに全体のもっさり感は残っている)。

ただ、全てのインストールが終わったところでひとつ問題が…。

Spotlight のインデックス作成だ。 コイツが動きだすとマシンがひっぱられてしまう気がする。

インデックス作成用のプロセスはバックグラウンドで常に動いていて、ファイルが作成されたり変更されたタイミングでできるだけ普通の作業を邪魔しないようにインデックスを変更するようだが、OSのインストール直後や、大きなアプリケーションのインストール直後は少し手を休めるとすぐにインデックスの更新プロセスが走りだし、作業が少しひっかかるような動きがある。 アイドル状態のタイミングの計り方に改良の余地があるのではないだろうか?

Spotlight の機能そのものは思った以上に便利。 これまでWindows で Google Desktop Search を使っていたが、それと比べるとタイプしていくと検索結果がすぐ表示されるところが気軽に検索をかけられてイイ。 Google Desktop Search は、インターネット検索とシームレスに検索ができるような仕組みになっていたが、デスクトプ検索はいかに速く目的のファイルを見つけられるかが勝負。 その点でSpotlight のアプローチの方が上回っていると感じた。 特にタイプしていくと検索結果が表示される機能は、これからのデスクトップ検索には必須ではないかと思うぐらい便利だ。

Dashboard も見た目が派手だし、中身が HTML/CSS/JavaScript で書かれているというところも興味深い。 Webとの親和性が高いことから、常にではないが、たまに見たくなるようなWebの情報を表示するためのツールとしての使われかたが期待できそうだ。 Webサービスはますますデータを提供するところに専念し、表示はクライアントでというリッチクライアントの流れに拍車がかかるかもしれない。

そうそう。 これで、Paper Case のテストもできるようになった。 とりあえず、Webページはちゃんと表示されているようだし、Tiger の Preview は Papercase の生成したPDFをきちんと表示してくれるようなので安心。

これから使いこんでいくと、遅くなったりダメなところも見えてくるかも知れないが、ファーストインプレッションとしては十分合格点をあげたい。


買いたいのはディスク? コンテンツ? それとも音楽の自由?

ITmediaニュース:超低価格のYahoo! Music Unlimited、競合音楽サービスに影響
買い手の皆さんは慎重に。
 これは、インターネットポータル大手のYahoo!が、オンラインでの楽曲購入に大金を投じている何百万人ものユーザーに対して伝えようとしているメッセージだ。Yahoo!は、今後は楽曲を購入して所有するというやり方は主流ではなくなると考えている。

米 Yahoo! が音楽配信サービス Yahoo! Music を開始した。 100万曲が年会費 $60 (月々 $4.99)、もしくは月会費 $6.99 で音楽が聴き放題になるというもので、これまでの同様のサービスに比べてとても安い金額でのサービスとなった。

iTunes Music Store やアメリカのCDショップでは アルバム1枚 約$10 で販売している。 2ヶ月に1枚程度 アルバムを買い続ける人にとっては Yahoo! Music は割安になる。 この価格体系になって始めて、ケーブルテレビと同じように毎月お金を払って100万曲にアクセスできのはアリかもしれないと感じた。 さっそく契約してしまおうか と思ったが、重要なものが足りないと思ってやめてしまった。

足りないモノとは音楽を再生する自由だ。

今のサービスは Yahoo! Music の曲はマイクロソフトの Windows Media Audio フォーマットになっていて、 PC か ポータブルデバイスを使うしかないらしい。 つまり、車のCDプレーヤや、家のステレオに接続しているDVDプレーヤで聴けない。 そのために、Downloadble な音楽データを安く販売しているようだが、それなら Yahoo! Music じゃなくてもいい。

皮肉な話だが、音楽データをオンラインで手に入れられるようになっても再生はCDというメディアに頼っているのが今の現状ではないだろうか。

iTunes Music Store はその発表のとき、自社の iPod はもちろんのこと、CD への書き込みが可能なことをアピールしていた。 iTunes Music Store から音楽を買った場合、その後は今の世の中で一番、ポピュラーなフォーマット(つまり CD)に変換でき、どこででも聴くことができる。 また、CDにさえなってしまえば多少の音質の低下はあるだろうが、将来ポピュラーなフォーマットが変わった場合も、きっと変換でき、またどこででも聴くことが可能だろう。 この自由のために iTunes Music Store にお金を払っているような気がする。

「楽曲を購入して所有するというやり方は主流ではなくなる。」 というのは、長い目でみれば正しいとは思う。 しかし、その前に曲をCDに焼くことができる、もしくはCDに変わるぐらいポピュラーな、そのフォーマットを再生する環境が普及するということが必要になるのではないだろうか。


PDFに期待すること

マイクロソフトの「Metro」はPDFキラーになるか – CNET Japan
MicrosoftではMetroをPDFのように広く普及させたいと考えている。そのため、この2つのフォーマット間で大規模な戦いが起こる下地ができあがりつつあると、アナリストらは指摘する。

この記事のアナリストを始め、多くの人が「MetroがPDFキラーになるのでは?」 と考えたということは、思った以上にPDFを「プリントしたときのような出力が得られるフォーマット」としか見ていない人が多いということだろう。

オレの考えは Metro はPDFキラーになりえないし、Microsoft もPDFキラーにしようとしていないと思う(この記事の反応を見て、考えを変えたかも…)。

PDF はバイナリフォーマットで、圧縮や暗号化などのセキュリティも考慮され、マルチプラットホーム、そして電子文書としての可能性を考慮されたフォーマットだが、Metro はXMLを採用した時点で表示、印刷以上の拡張性に欠けてしまっているからだ。 もちろん、強引に詰め込んでしまうことも可能だがファイルサイズは大きくなり、人にもコンピュータにもやさしいはずのXMLのアドバンテージを活かせなくなる。 仕様から考えるとMetroは役不足力不足だ。

一方、アドビは「(新バージョンは)オフィス内外で情報共有を行う際のコミュニケーションツールになる」と言っているように、将来を意識して、読んだり印刷する以上の機能をPDFに持たせようと躍起になっている。

PDFはこれまでの経緯や、機能からデファクトスタンダードとして確立していると思う。 しかし、PDFの使い方、使われ方に対し、メーカが期待しているものと、多くのユーザが期待しているものに大きなズレがあるのではないだろうか。多くの人々が欲しているのは「簡単にPDFを作成する方法」および「速くて、軽い、PDFビューワ」という気がする。

「簡単にPDFを作成する方法」は最近は低価格ないきなりPDFや、無償のクセロPDF といったツールが出てきて、Acrobat の上位バージョンがなくても作成できるようになってきた。 Mac OS X は OS が PDFを作成する機能をもっているし、 PDFは仕様が公開されているので、ペーパーケースで使っている FPDF といったライブラリもいっぱい公開されている。

「速くて、軽い、PDFビューワ」 にしても、フリーの軽量PDFリーダー Foxit Reader 1.3 Betaで紹介されている FoxIt PDF というものを最近知った。 このソフトはものすごく速くて、軽くて、ちゃんとPDFを表示する。 文字がやや細めに表示されたり、フォントの置き換えがちょっとうまくいかなかったりと細かい問題はあるが今後のバージョンアップに期待だ。

どれも、Acrobat のクローンという感じでまだ決め手に欠けている。 今回のニュースとその反応は、まだまだユーザは電子文書に関するソリューションに満足できていないことがわかったわけで、開発者にしてみると一発逆転のチャンスだろう。 プライドの問題はあるかもしれないが、それこそ Microsoft が Metro ではなく、PDF を生成、表示する機能を Longhorn に加えていたら時代はもっと簡単に変えられたかも…。


あなたもPSP用ソフトが開発できる

Home – PSP Hacks
What it does is takes an elf file (a binary executable file) that has been compiled for the PSP and converts it into a PBP file which can then be run from a memory card.
(これが何をするかと言うと、 PSP向けにコンパイルされた elfファイル (バイナリ実行ファイル) をメモリカードから実行できる PBP ファイルに変換するのだ)

まだ日本にいたころ、今は亡きワンダースワン向けのソフトを開発できるワンダーウィッチという開発環境が発売されて、期待して買ったことがあった。 残念ながらワンダーウィッチはハードウェア、開発環境ともにゲームを作るためだけに用意されていて他の開発と比べてもメンドウなことが多く、イマイチ活用しきれなかったのだが、携帯デバイスで動くソフトというのは今でも魅かれるものがある。

時代は流れ、最近はPSP向けのソフトというのが開発できる環境が整いつつあるようだ。

PSP は素晴しい液晶ディスプレイ、高速なプロセッサ、そしてワイヤレスネットワークと今の時代にあったポテンシャルを持っている。 こういった機能が使えるようになると面白そうだ。

開発をするために必要なのはInternal
Reality
というサイトにある PS2Dev Envrionment for Win32 というパッケージの中にある GCC と、 Elf to PBP Convertor をインストールしる必要があるようだ。 手元に PSP がないのでまだ試していないが、おそらく今の段階ではいわゆるコンソールアプリケーションぐらいしか利用できないと思われる。

また。 Elf to PBP converter v0.3 でできたアプリケーションは日本の PSP で、かつFlash ROM のバージョンが 1.5 でないと動かないという制限もある。

いやー面白そうだなぁ。 PSPのゲームはリージョンコードがないようだし、また一段とPSP欲しくなってきたなぁ。