Month: March 2008

子供が産まれました

更新が長らくあいてしまってごめんなさい。

実は去る3月25日に子供が産まれました。

baby.jpg

初めての子供で、3週間ほど早く産まれたため準備不足もいいところで、もうてんてこ舞い状態です。

まぁ、このブログは日記系というわけじゃないので、ちょっとはコネタを。

子供が産まれると、看護士の人や小児科医の先生が変わるがわる訪れて産まれた子供を診に来てくれるんだけど、アメリカ人らしく赤ちゃんにも “Hi ホニャララ” とかわいく呼びかけて診察が始まる。

“こんにちは赤ちゃん” 的な意味あいなんだけど、産まれたてなんで名前もついてないから、ホニャララにあたる言葉がいろいろあって面白かった。

  • Sweetie (これが一番多かったかな)
  • Love
  • Little dear
  • Little angel
  • Peanut (Little Peanut)

最後の Peanut は小さな子供という意味もあるのでこんな表現になるんだろう。 でも、初めて聞いたときはちょっとびっくりしたよ。 Swaddle (おくるみ) に巻かれた姿がピーナッツっぽいことも関係あるのかな?

時間があればアメリカでの出産話をまとめたいなぁとも思ってるけど、いつになるやら…。 もし、聞きたいことああればコメントにでも書いてもらえるといいかも。


H-1Bビザをたくさん取得している会社

digg.com 経由なネタ。 このブログでも何度か紹介しているが、アメリカの会社に雇用されて働くためにはビザというものが必要になる。

ビザにはいろんな種類があるのだけど、いちばん一般的なのが H-1B と言うビザ。 そんな H-1B を昨年多く取得した会社一覧というのが公開された。

H-1B Visas: The Biggest Users

h-1b.jpg

勉強不足で申し訳ないけど、1位~4位の会社がどんな会社なのかわからない…。 1位の Infosys Technologies はインド系の会社? この会社がなんと 4559人分の取得をしている。 取得しているってことは、これだけの人が新しく会社に入ってくるということだよな。 H-1B 以外の人もいるだろうから、1位の会社は平均すると毎月400人以上の人が入社してるってこと?

有名どころでは 5位にマイクロソフトが 959人分、16位の Google で 248人分のH-1Bビザの取得をしていた。

H-1B を取得し、外国人が働きにやってくるということはアメリカに住んでいる人が雇ってもらえる仕事がなくなってしまう可能性があるわけで、アメリカに住んでいる人はあまりうれしくない。

そういった事態を避けるため、H-1B は毎年の発行数が 65,000 と上限が決まっているし、会社は募集している仕事が、外国人じゃなければ勤まらない、申請者がそれに適応しているなどといった証明をする必要があったり、あと、アメリカの労働局に余計に1件あたり数千ドルのお金を払う必要があったと思う。 H-1Bを発行して外国人を雇うというのは会社にとっていろいろとメンドウなようになっている。

そのため、会社ごとにポリシーがあってリストの上位の会社のように積極的に外国人を雇う会社もあれば、Apple のようにビザに関しては渋い(と言われる)会社もある。

是が非でもアメリカに来て働きたい、もしくはアメリカの大学にいて就職先を探しているという人は、リストにあるようなH-1Bの取得をいっぱいしている会社を狙って応募すると外国人という不利を補えるかも。

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サマータイムは本当にトクなのか?

昨年からはじまったサマータイム期間の延長。 今年も、このあと数時間後 3/9 の午前2時から半年以上にわたるサマータイムが始まる。 具体的には、午前2時になると、時計が勝手に1時間進み午前3時になる。

サマータイムの正式名称は Daylight Saving Time (デイライト セービング タイム) と言い、長くなった日照時間を有効に使うために用意されている。 日没が8時過ぎになるので、6時ぐらいに仕事を終えたあとの時間を趣味として有効的に利用できたり、日が長くなった分、照明などの消費が抑えられるという省エネとしての意味合いもある。

ところが、Gizmode (英語版) 経由、 USA Today にこんな内容の記事が出た。

Study: Daylight saving boosts energy use – USATODAY.com

For Benjamin Franklin, daylight saving time was about saving candles and for modern lawmakers, it’s about electricity — but a recent university study found it might actually cost more energy when the nation resets its clocks Sunday.

(ベンジャミンフランクリンにとっては、デイライトセービングタイムは近代の政治家たちのろうそくを節約するためのものだったが、電気を節約するためのものだ – しかし 最近の大学の研究によって、国が日曜日に時計を調整することでより多くのエネルギーが消費されることになるかもしれないということがわかった)

インディアナ州は、地域によってサマータイムを採用していないところがあったのだが2年前に強制的にサマータイムが導入されることになった、そこでその地域の電気代の違いを調べてみたら、なんとサマータイムを導入した後の方が電気代が高くなったという結果が出たらしい。

照明費はサマータイムの目論見どおり下がっていたのだが、日照時間が延びた分、冷房代がかかるようになったため、トータルとして電気代が上がってしまった。 その差は1世帯あたり年間 3ドル とそんなに大きくないが、インディアナ州全体でみると 860万ドルにもなるとのこと。

昔は照明が一番のエネルギー消費だったのかもしれないが、多くの家でエアコンが活躍している近年ではエアコンのエネルギー消費を気にしないと正しい計算はできないというのは、誰もが納得だろう。

このあたりも、日が落ちれば涼しくなるんだけど、なかなか日が落ちないから寝る直前までウチの中が暑かったりするんだよなぁ。 (ウチのアパートは西日が直接当たるので特別なんだけど) 今年はエアコンを買おうかと思っていたところだった。 サマータイムで電気代が上がりそうな例がここにも…。

Gizmodo の記事には、補足でサマータイムが延長されたことによる電力消費のシミュレーションはまだ行われたことがないと書いている。 そろそろ、エアコンやらコンピュータやら最近の電力消費事情を考慮したシミュレーションを行って白黒はっきりさせて欲しいね。


iPhone, iPod touch SDK 発表

世界中のデベロッパーが待ちに待った、iPhone, iPod touch の SDK が公開された。残念ながら Mac & Leopard が必要なんで今すぐ試すことはできないんだけど、とりあえずダウンロードしようかなぁとApple のサイトへ行ってみたら早くも激重。

ハイライトとしては

  • Apple が開発に使ってるのと同じものらしい
  • 今はベータ、6月に正式版
  • 言語は Objective-C で、Framework はもちろん Cocoa (Cocoa touch)
  • XCode, Interface Builder が開発ツール
  • iPhone エミュレータ に加え、実機と繋いでリモートデバッグする機能もある
  • SDK は Intel Mac および Mac OS X Leopard が必要
  • できた Application は Apple の App Store という新しいサービスでのみ配布可能
  • 無料のソフトウェアの場合は、App Store の利用は無料
  • 有料のソフトウェアの場合は、7割が開発者の手元に入る。(3割が手数料ってこと)
  • ただし、App Store に登録するには $99 (無料ソフトの場合), $299 (有料ソフトの場合)払って Developer Program に加入しないといけない(違ってるかも)。
  • iPhone/iPod touch のファームウェアは 2.0 にアップグレード。 ベータ版が何らかの形で配布され、正式版は6月。 ipod touch は別料金が必要。 それまではエミュレータを使ったデバッグだけなのかな?

SDK はやっぱり Mac のみだったか…。 すっごい魅力的なんだけど、Mac から PC に逆スイッチしたオレからすると、もう一度ハードウェアを手に入れ環境を構築しなおすのがツライところ。

でもなんかワクワクするなぁ。 面白そうだなぁ。 この流れに乗らないのはソフトウェアエンジニアとしてヤバい気がするなぁ。 うーん悩む。 とりあえずドキュメントやビデオでも見て概要を捕むか。


YouTube の高画質版は ipod touch 互換

iPhone を手に入れた新しもの好きな、うちのボスは最近 iPod に YouTube のビデオをコピーして、「いつでも観れるぞ」と喜んでいる。 Free FLV Converter なんてツールを見つけだして、ブラウザいらずで YouTube のビデオが変換し放題だぜなんて言ってくるので、こちらも負けじと(何にだ?) 同様のオンラインサービスの iDesktop.tv を教えたりと、YouTube 界隈が賑やかだ。

そこでふと思ったのが、iPhone や iPod touch はYouTube にアクセスして Flash なしで再生できる H.264 の動画を再生している。 iPhone や iPod touch のフリしてこのデータにアクセスはできないのだろうかということだった。

同じことを考える人はいるもので、こちらのサイトによると、H.264 の情報にアクセスするためには、secureurl というパラメータが必要だが、生成方法がわからない。 secureurl を生成する方法はプログラムを解析するしかなく、このハックは無理という結果に終わった。

ところが、ここ数日ネット上で YouTube の動画 url のあとに &fmt=18 などのパラメータを付けると高画質な YouTube の映像が観られるという噂が流れた

サンプルのリンクをみてみるとたしかに画質が違う。 ブロックノイズが出ないとはいわないけど、結構抑えられている。 文字などの輪郭もくっきり。 別の映像で再生される様子を Firebug で見てみるとこんな感じになった。 (右が &fmt=18 高画質版、画像をクリックすると拡大。)
normal.jpg
highquality.jpg

もともと 9.97MB だった動画サイズが,高画質版では 15.45MB になっている。 このサイズの大きいデータをダウンロードしてみたら、YouTube から送られてきたのが、なんと 400×300 のH.264, AAC という MPEG4 データだった。

secureurl パラメータも付いてるし、おそら &fmt=18 を付けて再生される映像は iPhone, iPod touch で観られるモノと同じものだろう。 試しにダウンロードした動画をそのまま iPod touch に転送しても再生できた。 あたりまえなんだけどすごい! flv から mp4 に変換する手間や画質の劣化も抑えられて2倍嬉しい。(動画の解像度はそれぞれ違うようなので、モノによっては再生できないかも)

この映像に関しては思ったより高画質になってなかったかな? H.264 がどうやって生成されているかがはっきりしてないが、ソースとなる映像のクオリティや解像度が高ければより高画質な映像が生成されるんじゃないかと思う。

ダウンロードに関しては上のスクリーンショットのように Firebug で、HTTPリクエストをウォッチして動画リクエストのURLを右クリック->Copy Location を使ってアドレスバーにコピペしたり、ダウンローダーに指定してもいいし、簡単に済ますには YouTube高画質モードにも対応したダウンロードブックマークレット にあるブックマークレットを使ってもいいかも。