アメリカのビザ

観光やちょっとした出張には必要ないが、アメリカの会社に雇ってもらうにはビザが必要。

こいつに関する手続きがいつも面倒で、みんな苦しんでいる。今回少し特別な経験したので、その状況を紹介。

ビザに関する手続きは大きく分けて3段階に分かれる。

1. 労働許可証の申請
  自分が働くことで、アメリカ人が被害を被らないことを証明しないといけない。 自分の場合は英語のソフトウェアを日本語をはじめとした多言語化をするというアメリカ人ではできない特殊能力を提供するということが理由になる。この申請が約1~2週間。

2. BCIS (移民局)への申請
  移民局へビザを申請する。移民局は申請されたビザのタイプを申請者にほんとうに発行していいのかを判断する。 自分の場合はH-1Bという短期就労ビザというタイプで、シリコンバレーで働いている外国人エンジニアは大半がこのタイプになる(駐在員の人は除く)。このビザは最大6年有効だが、3年おきに更新手続きをしなければいけない。今回オレがやったのがこの更新手続き。更新なのに手続きにはなんと6~8ヶ月かかる。$1000払うと2週間で処理するというサービスもあるが、ふざけんなって感じ。この特急サービスを優先するおかげで通常のサービスが遅れているらしい。 今回、2002年11月に申請して、許可がおりたのは2003年6月。実は2003年4月で今のビザは切れていたのだけど、申請中は切れていても合法的にアメリカに滞在できる。

3. アメリカ大使館・領事館による承認
  上の2つの手続きが完了したあと、全ての書類を再評価し、自分のパスポートにビザスタンプをもらう(というが、実際はシールを貼ってもらう)のが最後のステップとして必要になる。これがやっかいなところで、手続きにどれだけ時間かかるかわからない。

  通常は、日本に一時帰国したついでに、東京のアメリカ大使館か大阪のアメリカ領事館で手続きをおこなうのだが、6月末に帰った同僚は手続き待ちで2ヶ月近くかかったし、ワシントンDCに郵送するのも、2,3ヶ月ほどパスポートを手放すため、何かあってもアメリカを離れられないという不安がある。しかも、書類一枚忘れるともう一度出しなおしで、2,3ヶ月待つらしい。
  
そこで、今回うちが情報を仕入れて決めたのが日本、アメリカ以外の第三国で申請し取得するという方法。

しかも情報ではカナダ(バンクーバー)は申請した当日に結果がわかるという話も。ただ、この申請でうまくいかなかった場合はアメリカに戻ることができないというリスクもあった。 そんなわけで、仕事が一段落ついた今、バンクーバー申請にトライしてみた。長くなってきたので具体的な話や結果はまた明日。


3 Comments

  1. なにげなく、様子を伺っておりましたが、
    今回のカナダ行き、って実はそんなリスクがあったのか。
    へぇ。
    で、興味のあるところは、そのリスクが発生したときに、どうするつもりだった? というのを聞いてみたい気がするが、それは、帰国後の土産話でもいいかな。

  2. そんな深い意味はないよ。 却下されるといっても、永久に出ないわけじゃなく、書類が足りないとか、何か理由があるはずなので、日本で書類を整えてから再申請するつもりだった。 いちおうアメリカの家は2ヶ月ぐらい空けても大丈夫なようにしていったし。 バンクーバーを選んだのも、ダメだった場合に日本に帰るフライトが買いやすいからっていうのもあったんだよね。
    その辺を無視すれば、ナイアガラを観光を兼ねてトロントとか、F1見にいきがてらモントリオールでやることも可能だよ。

  3. そういうことでしたか。とりあえず、ほっとしたというか。(私と違って)石橋を叩かないと渡らない性格だと思ってるので、それなりに、何かしらのリスクヘッジを考えてから行ったんだろうと思った次第。案の定でした。私なら、2ヶ月空けても大丈夫なようには絶対しないだろうな。

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