Month: July 2003

EP革命

フォールズは2カ月毎に新しい楽曲をEPとしてリリースし、最後にそれをまとめたアルバムをリリースする。このEPはiTunes Music Storeを通したダウンロードのみで入手できる。今年は5曲入りEPが3枚リリースされ、最初のEPであるSpeed Graphicは発売済み。

Ben Folds は個人的に今イチバン好きなシンガーソングライター。 Ben Folds Five のファーストアルバムを偶然CDショップで聞いて衝動買いして以来のファンだ。 SFにもよく訪ずれるのでこの1年で2回ライブにも行っている。

Ben Folds は数年前の Napster 全盛だった時代に、数少ない賛成派の一人だった。 彼の今回の行動は既存の音楽セールスに対する彼なりの返答だと思う。 公式サイト に掲載されているコメントにもこんなことが書いてある。

quietly releasing my music as EP’s allow me to get it out there as i finish it. with a minimum of hype. it’s for people who buy my music anyway. it won’t be sold in the big ass chains, because that puts the price up and starts the big ass machinery – press, radio etc. then i have to pose naked at the piano, and really, i’m not a piece of meat, you know. the music will be available at gigs, and online, and on vinyl in some smaller stores.
(製作が終ってすぐに最低限の宣伝でこっそりとEPとしてリリースすることを許して欲しい。 これは僕の音楽を買ってくれる人のためなんだ。 このEPはいつもの流通では売られない。 そうすると価格はあがり、マスコミやラジオなんかで機械のようになんなきゃいけないから。 ピアノの前で裸になってポーズをしなきゃいけなったり、マジで、僕は肉じゃないんだし。 EPは音楽はギグの会場やオンライン、そして小さなストアで買えるようにする。)

SpeedGraphic.jpg
というわけで、既存の売り方ではない新しい方法にトライしているようだ。 Napster の時は具体的なアクションがあったわけではなく、業界が考えを変えてくれるきっかけになればという感じだったんだけど、今回はそこそこうまくいくのではないだろうか。 実際、iTunes Music Store の売り上げでは今日の段階でアルバム部門の1位になっている。 (アルバムとして扱うのには疑問もあるが…)
そうそう。 ZDNet の記事には「iTunes Music Storeを通したダウンロードのみで入手できる。」と書いてあるけど、これはウソ。 他でも買えるし、オンラインサイトから 試聴やCDをオーダーして手に入れることができる。

EPの方は、前作のギターも含めたバンド形態から、Piano, Bass, Drum というBen Folds Five 時代のシンプルな構成へ戻っている。 きれいなメロディラインは健在だけど、きれいにまとまりすぎて物足りない気がする。 曲数が少ないというのもあるのかな? Ben Folds Five 時代の雑だけど3種類の楽器いいバランスをとっていたものと比べると、ピアノ中心、他の楽器はあくまでサポートに徹しているようになっているからか。 これは序章でこれからはじけてくれるのか? どんな展開を見せてくれるか、次作が楽しみ。

はっ、そうか。 これで完結じゃない。 これからまだ2作続くんだ。

こういう売り方はテレビドラマの続きや、映画の続編のように、待つ楽しみが増えるということで面白い売りかたなのかもしれない。 いわば一つのアルバムを数ヶ月に渡って楽しめるという感じ。これこそEP革命か。 昔のLPやテープのA面、B面にも近いかも。 あとからまとめてCDでも売るっていってるんで人によってはそれを待ってもいいわけだし。 値段的には EP3枚 と CD1枚 がどうなるか気になるところだけど、うまくいくとアルバム製作の方法が変わるぐらいすごいことになるかもしれない。


Warriors の返答

“If you’re a player who exceeds expectations on the court, Mr. Cohan pays you. That’s clear,” Rowell said. “Chris did everything we asked him to do in this process (with Arenas). I think he did what any owner would do.”
「もし、試合での働きが予想を越えていたら、 Mr. Cohan はお金を払う。 それは明かだ。」 「Chris は今回の(Arenasとの)交渉に関して我々が頼んだことを全てやってくれた。 彼は他のオーナーがすることをしていたと思う」

昨日のArenasのインタビューにおける Warriors の対応ぶりに関するコメントへの返答。 でも、言葉の端々に我々にはお金が無いんだというあきらめ感が感じられる。 今回の交渉ではWarriors はお金以上の何かを出せるかがポイントだったわけで、これを読んだ限りではそれ以上を出さなかった Warriors がやっぱり悪いんじゃないの? と思う。

この日は Speedy Claxton の入団発表だったのに、とんだ方向に話がいってしまった。 でももう、これでArenasの件は終わりだろう。 記事の後半は Speedy Claxton の話になっている。

カントクのオープンオフェンス(という名の無策) と攻撃的な Arenas を一番ボールを持つポイントガードに置いていたことが昨年のWarriors の原動力だったと今になって思うが、Speedy Claxton はシュートよりパスだということだ。 そしてディフェンスがうまい。 なので、カントクがチームにあったフォーメーションを考えて、チームに徹底させられるかで成績が大きく変わるのではないかと思う。 これはこれで面白そうなチームになるかも…。


Arenas 電撃契約のウラに…

In a 25-minute interview Monday with KNBR’s Ralph Barbieri and Mark Ibanez, Arenas said he would have rejected the Washington Wizards’ $60-plus million offer and signed a one-year deal with the Warriors had Cohan been more involved in the talks. (月曜日のKNBRの Ralph Barbieri と Mark Ibanez の25分間のインタビューの中で、Arenas はもし、Cohan (訳注: Chris Cohan: Warriors オーナー)がもっと話し合いに参加していたら 600万ドルを越えるWashington Wizards との契約を蹴って、Warriors と1年契約していたと語った。

後のまつりといってしまえばそれまでだけど、残念な話。

オーナーは契約交渉の席にいたけど、話すこともなく、球団社長に任せきりだったらしい。 一方的な情報なのでどこまで事実かわからないが、彼の次の言葉が印象にのこる。

“The guy didn’t even shake my hand, he didn’t say nothing to me, didn’t look me in the eye and say he was going to sign me back or nothing. I mean, what should I do?” (彼は握手もしない、何も言わない、目を合わせようともしないくせにサインするかどうかだけを求めてきた。 これでどうしろってんだ?)

そりゃ、Warriors が悪い。「どうせうちには払えないような年俸を要求しようとしてるだろ」などとうがった見方をするのでなく、誠心誠意彼が必要なこと、チームに残って欲しいことを訴えるべきだった。 ドラフト時はArenasと同じポジションの選手をあえて選ばず、君しかいないといった情に訴えるような戦略じゃないかと思っていたのだがこんなことがあったなんて…。やっぱりオレが甘かったか。

Warriors は一昨年の Marc Jackson のトレードの件や昨年の Danny Fortson の起用方法など以前からこういった、選手とのコミュニケーション不足と思われることが結構あるため、こういった体質を直していかないと来年の Troy Murphy や Jason Richardson との契約更改でまた同じようなことになってしまうぞ。


Apple Store Burlingame Grand Opening

Apple Computer の直営店 Apple Retail Store がうちの近所に本日オープンしました。 場所は Burlingame のダウンタウン。 この辺の日本人になら Sakae Sushi の向かいだと言うと通じる場所です。

本日はグランドオープニング。 先着1000人には無料でTシャツがもらえることもあり、たくさんの人が集まりました。


Apple Store Burlingame の様子。 開店前に長蛇の列。

シリコンバレーは Apple のお膝元ということもあり、実に3軒目。 来年には SF店もできるし、Burlingame という街はこれまであまりコンピュータとは関係なかっただけに「何で?」という感じがしなくもない。


Apple Store と Burlingame ダウンタウンの街並。 結構溶け込んでる。

と、写真をとってるうちに開店時間に。 先頭に陣どっていたのは Apple Store Users Group (? 見間違いかも…) というTシャツを着ていた何ともコアな人たち。 店のオープンを渡り歩いているのだろうか。 オープンの瞬間を撮影したのでQuicktime ムービーにしてみた。 お祭り好きなアメリカ人の一面が見られる。 (というわけで、見るためにはQuicktimeプラグインが必要)

とまぁ、こんな感じで始まった Apple Retail Store Burlingame。
下の写真に映っている分しかない。 Palo Alto店と比べると規模は 半分程度だと思う。 この小ささのおかげでこの後が大変だった。

店内が小さいのにたくさんの人が集まったため開店してもすごい行列。 入れ替え制のような感じになっていたが回転が悪いため列が全然進まなかった。 開店10分ほど前に着いたオレが入るのに約1時間半。 それでもまだたくさんの人が集まっていたのでそれ以降に来たひとはどれくらいかかったやら….。


これがもらえる Tシャツ。 Burlingame と描かれていてここだけ(今日だけ)のオリジナルTシャツ。

列ができたおかげで、隣の Peet’s Coffee は試飲用の小さなサンプラーをみんなに渡して好感度を上げていたし、そのまた隣の Body Shop はクーポンを渡して帰りに寄ってもらおうとがんばってました。 こうやって経済の活性化を実感すると Apple Store の Burlingame 進出も悪くないのかも。 うちも、機会があったらまた利用させてもらいます。


B’z が来るらしい

B’z、北米ツアーが決定!(Musicnet)
マキシ・シングル「野性のENERGY」がまたしても大ヒットを記録したB’zの北アメリカツアーツアー“B’z LIVE-GYM 2003 BANZAI IN NORTH AMERICA”が決定しました!

サンフランシスコにも来る。
実は昨年ドリカムも来た。 会場は同じく The Fillmore 。

1000人程度のライブハウスなのでパフォーマーがすぐ目の前にいるのがすばらしい。 座席指定なしのオールスタンディングなので少し早く並べば最前列も夢じゃない。 昨年のドリカムの場合でもチケットはほとんど当日まで残っていたので発売当日に電話かけまくったりする必要もない。

日本にいたら考えられないな。 ファンには悪いがちょっくら見てくるとしますか。


Speedy Decision

ESPN.com’s Marc Stein reports that the Warriors will sign free-agent point guard Speedy Claxton to a three-year contract believed to be worth $10 million. (ESPN.com の Marc Stein は Warriors は フリーエージェントポイントガード Speedy Claxton と 3年 1000万ドルの契約を結びそうだとレポートした。)

はえー。

というわけで、Warriors は Arenas をスパッとあきらめて、Speedy Claxton との契約に絞っていくようです。 Speedy Claxton という選手は数字を見てる限りはこれといって突出した記録が残っているわけじゃないけど、現時点で残っているFA ポイントガードの中では最良の選択じゃないだろうか。 ただ、怪我でこれまで活躍できなかっただけに、また怪我しないか心配。

何はともあれ、これまでありがとうArenas。 昨年握手してもらって、オープン戦のチケットをもらったことはいい思い出としてとっておくよ。

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Arenas, Washington Wizards と契約

Gilbert Arenas, who is the most coveted player left on the free-agent market, signed a six-year offer sheet with the Washington Wizards on Monday night believed to be in the $65 million range. (Gilbert Arenas, フリーエージェントマーケットに残された選手の中でもっとも注目されていた選手が月曜日に6年 6500万ドル(推定) で Washington Wizards のオファーシートにサインした)

まず、Arenasのおかれている状況をおさらい。

Arenas は今年のシーズン後に FA になっているが、制限付きFA と呼ばれるように、新しいチームと契約しようとした場合、その新しい契約額と同じ金額を元のチームが出してきた場合は元のチームに残留しなければならないという制約が付いている。

Arenas には Wasignton, LA Clippers がオファーシート(契約書) を提出していたが最終的には Wizards を選んだようだ。 特に理由は書いていなかったが、Wizards 6500万ドル、Clippers 6000万ドルなので結局は金か….。

Warriors は15日以内に同じだけの金額を Arenas に払えばこの Wizards の契約はキャンセルになるが、サラリーキャップの関係で現在Warriors が払える金額は 490万ドルで 6500万ドル払うためには最低でも 3人の選手を放出しないと払えないらしい。

Warriors はもし、Arenas が残留しなかった場合は San Antonio Spurs から FA になる Speedy Claxton を狙うという話が出ている。 Warriors がマッチするのは現実的ではなく、ArenasのWizards入りはこのまま決まってしまうだろう。

こうなったらWarriorsには Speedy Claxton を絶対獲得して、新たなる才能の開花に期待したい。


サンノゼ盆踊り

サンノゼに住む熊くんから「 “Bon festival “というのがあるのでそれに行ってきます!」というメールが届きました。
Bon festival とは、お盆のお祭りのことのようです。日本のものに飢えている熊くんとしては見逃すわけには行きません。和の心に触れるチャンス。

またまた、知らぬまにボンフェスティバル…。

しかも、サンノゼ音頭やワンダフル音頭なんてもの作ってしまうなんて、サンノゼの人おそるべし。

読みものとしては最高に面白いんだけど、ほんとにこれでいいのだろうか…。


Arenas 訴えられる (かも)

San Mateo County prosecutors say Arenas faces misdemeanor charges of possessing a concealed weapon and driving without a license after a June 4 traffic stop in South San Francisco.
(San Mateo 郡 検察当局 は Arenas が6/4の South San Francisco での警察による停車後に発覚したライセンスなしでの武器携帯と車の運転による軽犯罪法違反容疑で起訴されようとしていると語った。)

何やってんだ Arenas.

交通違反で止められ、車検証(Registration)を取るためにグローブボックスをあけたら銃のクリップ(?)らしきものが見つかり、一通り調べてみたら助手席の後ろに40口径のハンドガンが見つかったのだとか。 大学時代に住んでいたアリゾナのライセンスは持っていたがカリフォルニアのを持っていなかったらしい。

エージェント (契約のね。弁護士じゃないよ) は Arenas が銃があるのを知らずに乗っていたに違いないと言ってるけど、この状況はそんなんじゃないでしょ。
最大6ヶ月の刑務所入りの可能性があるらしい。

まぁ、ライセンス不携帯だけが問題なら、今回は許してやっていい弁護士付けてあげて恩を売っておけ > Warriors


演出かやらせか?

テレビゲームという素材をいかにテレビ番組というショウに仕立てようとしたのか。
これはその目撃談である。

おもしれー。 編集されたものを見てる側はなんとなくそんなものかと思ってみてるものが、こんなにも演出されていたなんて。

バラエティ番組はもちろんのこと、個人的な経験からニュースなんかでも、あるネタに対して自分たちのストーリーがあってそれに基づいた素材集めというスタイルが一般的な気がする。 真実をダラダラ垂れながしてもつまらないというのも事実なのである程度は仕方がないか。

そういえばアメリカンアイドルの時も、投票結果が操作されてないか? って思ったことが何度もあった….なんて思っていたらこんなニュースが。

TheSmokingGun.comのもとに集まった彼らは、情報公開法を楯にFCCへ様々な苦情を寄せている。これらの苦情は、準優勝のClay Aikenの投票数についてFox側の説明が不十分、審査員のSimon Cowellは故意にStuddardの体重の話題を避けた、Foxのプロデューサーが投票数をごまかした、といった内容。

見る側は作りがどこかで入っているかもということを忘れないようにしないとね。