NASAといった国の機関ではない民間の会社が、1つの機体を使って3人の人間を2週間以内に2回100kmの上空へ送り届ける、X-Prize というコンテスト。 宇宙旅行を実現するための重要な一歩ということで、注目を浴びていた。
そして、今朝 Scaled Composites 社 の SpaceShipOne が、Mohave Spaceport (モハベ宇宙港, 宇宙港…かっこいい響きだなぁ) からこの1週間で 2度目の宇宙旅行を果たし、X-Prize の賞金を獲得。
Scaled Composites 社はこのチャレンジの前に、Virgin Group と提携、Virgin Galactic という会社を設立、2007年を目指し、一人19万ドル(2200万円)で宇宙旅行を提供するというプランも発表し、これで宇宙旅行がグッと現実的なモノになった。
ただ、この宇宙旅行。 宇宙にほんの少し届いた程度でしかない。
SpaceShipOne はちょうどボールを上に投げて落ちてくるような放物線の軌道で飛ぶ。 その頂点が宇宙と言われている高度100km を少し越えるという状態だ。 Scaled Composites 社のサイトにあるビデオを見てみると、空が暗くなって無重力状態を体験できる時間が数分程度という感じのようだ。
ちなみに、スペースシャトルの軌道はだいたい高度400km。 SpaceShipOne は高度が低い分、燃料も少なくて済み、大気圏再突入といったことを考える必要がないので簡単な装備で飛ぶことができる。
飛行機のフライトもはじめは大西洋横断、次に太平洋、無着陸世界一周と徐々にその飛行距離を増やしていった。 宇宙旅行に関しても、今回のプロジェクトをきっかけに 次は 200km, 400km と伸びていき、やがて地球1周、月旅行や火星旅行へと伸びていって欲しい。 オレが死ぬまでに地球1周ぐらいできるようになるかなぁ。
2004年10月5日 at 2:49 PM
宇宙旅行
SpaceShipOne 宇宙旅行へ大きな一歩 NASAといった国の機関ではない民間の会社が、1つの機体を使って3人の人間を2週間以内に2回100kmの上空へ送り届ける、X-Prize というコンテスト。 宇宙旅行を実現するための重要な一歩ということで、注目を浴びていた。 なんとも興味深…