先日行われたMLB(メジャーリーグベースボール)のオールスター。延長15回、5時間近くにわたる死闘の末、決着がついた時の会場のニューヨーク ヤンキースタジアムは午前 2:00 近くだった。

この日の試合開始時間はニューヨークの夜8時。 もっと早く試合を始めればいいのではと思うかもしれないが、そう簡単にはいかない。

というのも、東海岸と西海岸の時差のおかげでニューヨークの夜8時はサンフランシスコの時間の夜5時。 これ以上早くしてしまうと西海岸にいるファンが中継を見られなくなってしまうのだ。

こういった理由で、時差のある国での生放送の開始時間はだいたい東海岸午後8時、西海岸午後5時といった時間で設定される。

ただ、こういうことをするのはスポーツといった本当にリアルタイム性が問われる番組だけ。 たとえばアカデミー賞などの中継は東海岸の午後8時ぐらい合わせて始められるが、西海岸の人は午後8時に、東海岸の人向けに生中継した映像の録画を見ることになる。

そのときには結果はわかっているわけだが、ニュースサイトなどは暗黙の了解で西海岸(場合によってはハワイやアラスカ)の人たちが放送を見終わるまでは情報を更新しないことになっているが、最近はいろんな人がブログで情報を発信していたり、日本のニュースサイトはそんなの関係なく情報を発信するので、放送前に結果を知ってしまうことも多い。

ABC,NBC,CBS といったいわゆる全米ネットと呼ばれるテレビ局の朝は全国向けにニュース番組が放送されているが、これも同じで西海岸の人は東海岸の人向けに生中継した映像の録画を見ることになる。(こういった番組は全国放送部分の途中にローカルニュース部分が挿入されるのだが、そのローカルニュースは生放送)

こんな感じで、時差のある国での放送は何かと大変。 アメリカに来て、朝のニュースが生じゃないと知ったときには何かショックだったけど、まぁ所詮テレビ、そのうち慣れていきます(笑)。

ちなみに、メジャーリーグのオールスターゲームを延長してでも決着をつけたのはオールスターゲームの勝者側に、ワールドシリーズのホームコートアドバンテージ権がつくから。 これはNBAでも同じで、オールスターを少しでも盛り上げようという狙いらしい。