TiVo は日本で成功するか?

ヘッドライン :ITビジネス&ニュース
米国でテレビ番組の自動録画サービスを手掛けるティーボ(カリフォルニア州)は来年にも日本市場に参入する計画を明らかにした。低価格のハードディスク駆動装置(HDD)レコーダーとインターネットを活用した録画サービスで、日本の家電メーカーやケーブルテレビ(CATV)会社との提携を検討しているもよう。米国では300万人の利用者を獲得しており、日本も有望市場とみている。

うーん。 時期遅しという気がしなくもないが…。
というのも、

  1. すでに、いろんな家電メーカから同類の製品がいっぱい出ている。
  2. TiVoのウリである、簡単なユーザインタフェース、自動的に番組を録っていく機能が日本のテレビ事情にあっていない。 (日本のユーザは同じようなモノを並べたときに高機能なものを望む傾向がつよく、番組数の少ない日本では自動的に録る機能もあまり有用にならない)
  3. iEPG, ADAMS などテレビ番組表配信システムが整っている。
  4. 日本人はサブスクリプション方式に抵抗がある
  5. アメリカと違って、ケーブルテレビ会社が地域毎に分散しているためそれぞれに契約していくと時間と手間がかかる。

だから。
TiVo は、
「毎月いくらか払ってもいいが、本体価格を安く済ませたいと思う人が多い」
「ケーブルテレビ、衛星放送の契約者が多く、チャンネルは100近く(契約によっては100以上)あり、どこで何やってるかなんて追えない」
というアメリカならではの文化と生活スタイルにとてもマッチして人気の出た製品だ。
家電メーカとの交渉を早くから進め、ソフトウェアはTiVo製というのを定着させられれば話は違ったかもしれないが、既に家電メーカ各社からいろんな機能をもったハードディスク/DVDレコーダが出てしまった以上、TiVoのシステムにわざわざ乗り換えてくれるメーカはほとんどないだろう。 日本のように半年毎に新製品を出す短い製品サイクルもTiVoにとっては逆風だろう。
リストの最後に挙げたケーブル会社との契約、もしくは衛星放送会社との提携を地道に進め、セットトップボックスに組み込むというのが一番ありえそうな選択肢だろうが、手間をかけるに見合う売り上げがあげられるかどうか…。
「優れたユーザインタフェースに洗練された機能」と「無骨でも最新モデルは何でもありの多機能」、という対比は、ちょうど Mac と Windows のような関係かもしれない。 TiVo も日本である程度の評価は受けるだろうが、他メーカのデバイスと比べると機能が劣るところがあるため、メジャーにはなれないのではないだろうか。 そう考えると、アメリカでは Windows となるような存在が出てこなかったためがラッキーだった。
というわけで、このままアメリカと日本の文化の違いを理解せず(対策もせず)参入しよとしても失敗すると思う。 これは最低限の参入条件だろう。 オレはTiVoを使ってて好きだし、日本でも普及して欲しいと思ってるので日本に参入するのならシステムに大きな変更をしてでも日本にあったものを提供してもらいたい。



記事では触れられていないが、DVDが付いていないモデルを売るというのもあまり考えられないだろう。 少し古いが、下の記事に詳しく書いてある。

News:コクーン、敗れたり?
日本人はなぜテレビ番組を保存したがるのか。そのモチベーションとなる要素を筆者なりに分析してみると、おそらくまた見たいと思える番組が、再放送されるかどうか不明だからである。

  1. kaz より:

    「TiVoのウリである、簡単なユーザインタフェース、自動的に番組を録っていく機能」は最近の日本メーカー製ハードディスクレコーダーでも実現されているよ。確かに簡単なインターフェースは TiVo の方が優れていると思うけどね。
    「サブスクリプション方式」ってなあに?
    > TiVoのシステムにわざわざ乗り換えてくれるメーカはほとんどないだろう。
    FOMA のようにメーカー側の開発費用負担が厳しい状況になれば、ソフトウェアは TiVo にという選択肢が出てくると思うけど、確かに提携以外での参入は有り得ないと思うね。で、正直提携も無いと思います。
    TiVo の「ぽこ」って音好きなんだけどなー。
    話が変わるけど、日本では蓄積型番組放送の ep なんてもありましたね。
    http://www3.asahi.com/opendoors/apcnews/news/news20020221_m01.html

  2. Hiro より:

    そうなんだ。 機能的にはもうほとんど見劣りしないね。
    サブスクリプションは訳すと会費制になるかな? 毎月いくらか払ってサービスを受けるという方式のことです。 日本では iEPG とか ADAMS は無料だよね? ハードは安くても、金を払って契約するような仕組みは特に日本では受けいれられないと思うわけです。
    開発がメンドウとかお金がかかるので委託ということもあるだろうけど、日本のメーカは他社が出した機能が自分のところにないととっても不安がるし、コストダウンや、新機能のためにアーキテクチャの変更を頻繁に行うことが多いから、委託することで開発のコントロールがとれなくなるのはイヤがりそう。特にアメリカの企業を相手にすると、新しいソフトを開発しろといっても簡単に動いてくれないし。 まだこの分野はいろいろと進化していくところだから、やはり TiVo には不利じゃないかな。

  3. MMT's Blog より:

    TivoToGoに焦らされる

    試してみた。 しかし動かない。 ここのページこのページにあるとおりにやってみたのだが、TiVo本体の方では Media Access Key :Temporary not avairable と表示されている。 これが解消されないと動かないんだろうなぁ。 TiVoには電話サポートしか無い。まあアメリカの会…

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