ついに発売された「PSP」のAV機能と性能を検証
PSPでは、ゲームのデータもメモリースティックDuoにセーブするというものの、ゲームのセーブデータのみであれば512MBも必要がない。512MBのメモリが売れるという現象は、PSPがAVビューワとしても期待されていることを表しているのだろう。
日本で先日発売された PSP。 アメリカでは何と来年3月までおあずけだそうな。 アメリカのクリスマス商戦を逃してしまうのは痛いが、日本でも品薄らしいからアメリカまでとても手が回らないというところか、それとも今たくさん売っても赤字になるだけだから、できるだけ出荷を押さえながらブームの維持と次のロットやアメリカ販売分にはさらなるコストダウンを図ろうとしているのだろうか…。
そんな PSP は Nintendo DS との携帯ゲーム機対決として注目されていたが、思った以上にAV機能も充実しているようだ。 そういえば、PSP は 21世紀のウォークマンというふれこみで発表されていたのだった。 MP3の再生に加え、ビデオ(mpeg4)をメモリースティックにコピーして観賞することもできるのはもともと期待していなかった分面白いかもしれない。 動画は Codec が少し特殊で、専用のツールを使わないといけないところが残念だが、できあがった映像はファイルサイズ(というかビットレート)の割にそこそこキレイだ (参考リンク)。
実は、アメリカで今年のクリスマス商戦に売り上げを伸ばしている商品の一つがポータブルDVD。値段が下がってきたのを追い風に、子供に与えると静かに観ていてくれるからとか、飛行機のフライトの間や空港での待ち時間に観るといった用途に使われて大人気なんだとか。
Apple は iPod で携帯音楽プレーヤ分野で大成功を収めているが、ビデオプレーヤに関しては以前から否定的なコメントを出している。 特にアメリカの車社会では、映像を携帯して観るという状況はそんなにないのは事実だが、小さな画面で映画を観るポータブルDVDが売れているといった要素もあるし、PSPの「がんばりました!」と言わんばかりの存在感のある液晶と、ゲーム+AV機能というパッケージングなら携帯ビデオ否定派でも「アリかも」と思ってしまう。
PS2 が DVDビデオの普及を促したように、PSPが携帯ビデオプレーヤとしての先鞭を切ってくれるのではないか。 Apple は追いかけるのか? それともあくまで音楽にこだわるのか? 2005年はこのあたり注目になりそうだ。
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