今さら感もあるけど、アメリカ大統領選挙の話を少し。

2週間前に民主党、先週に共和党の党大会が行われ、それぞれ バラク オバマ (Barack Obama) 氏と ジョン マケイン (John McCain) 氏が公認候補として指名された。

大統領候補の指名に関してはこれまでの予備選挙で結果が出ていたので驚きはないが、党大会では Running Mate (ランニングメイト) と呼ばれる副大統領候補も発表され、これが大きな明暗を産みだしている。

民主党は予備選で最後まで戦った ヒラリー クリントン(Hilary Clinton)という噂は最後まで絶えなかったが結局は66歳の上院議員 ジョー バイデン (Joe Biden) 氏が指名された。

対する共和党は マケイン氏がひとめぼれしたという 44歳の現アラスカ州知事 サラ ペイリン (Sarah Palin) 氏が指名された。

この ペイリン氏、サラという名前からもわかるように女性。これだけでもインパクトがあったのに、この4月に第5子を産んでいた。 そしたら、その子は17歳の長女の隠し子じゃないかという噂がながれ、今度はその長女は現在妊娠中ということがわかり、噂は否定されるも、何だかなぁ状態に。 政治とは全然関係ないところだが、全米中にその名を轟かせた。

オバマ氏とマケイン氏が年齢や方針が相反しているため、それを補う形で副大統領を指名したらこれまた相反した人選になったということなのだが、話題性の高い共和党のほうが知名度を一気に伸ばしたことになった。

当初はオバマで決まりだろうと言われていた今回の大統領選だが、今回のドタバタも手伝ってか調査によってはわずかながらも共和党優勢という結果も出てくるようになってきた。

共和党=保守、民主党=革新というのが両党のイメージなんだけど、カリフォルニアのような移民の多い州は民主党を選んでも、まだまだアメリカの多くは保守的なため選挙は基本的に共和党有利に動く。

民主党の巻き返しとしてはヒラリーの力が必要だろうが、ヒラリーとオバマの確執はいまだにあるようだし、やはり大統領の椅子が欲しいヒラリー(とその支持者)としてはここでオバマが勝って最大8年待たされるよりも4年後のチャンスを狙ったほうがいいと思っている節があるのであまり期待できないだろう。 こんな状態では民主党は厳しい。

こうなってくると今回も共和党、マケイン大統領かなぁという気がしてきた…。