オリンピックの中継に関してはバスケが終わったら詳しく書こうと思ってたんだけど、バスケが終わると同時にオリンピックも終わってしまった…。

アメリカでのオリンピック中継はここ最近は NBC というテレビ局の独占中継で行われている。しかし、オリンピック番組の中心は夜8時から夜中までの録画放送、しかもスポーツの中継というより、オリンピックで活躍するアメリカ人をまとめた番組というのがアメリカのオリンピック中継だ。

NBC系列の USA, MSNBC というケーブルチャンネル(地上波では見られない、ケーブルテレビ、衛星放送でのみ見られるチャンネル) では深夜に生中継も行われたが、どの時間にどの種目を中継をするのかはよほど調べないとわからない。

そんな中、今回の北京オリンピックではNBCOlympics.com というサイトが公開された。 このサイトは通常のオリンピック情報に加え、ライブストリーミングやほとんどの競技の録画映像をオンラインで見られる仕組みが用意された。

オレとしてはこのサイトはすごく助かった。 バスケの中継は主に USA チャンネルのアメリカ西海岸の早朝に行われることが多く、録画をしかけておくんだけど時には全然関係ない種目の中継が録画されていたりと失敗していたこととも。そんなときは nbcolympics.com でのストリーミングを使って観賞した。(ただ、ストリーミングにたどりつくまでに試合結果が目に入ってしまうのはツライところ…)

Shot1.jpg拡大表示画面(クリックで拡大)

Shot2.jpgスタンダード画面(クリックで拡大)

このストリーミングの面白いのはアナウンサーや解説の音声が入ってないところ。 コメントはプレーヤーの脇、もしくは重なる形でテキストで表示され必要なときだけ見ることができる。その分、選手たちの声や客の歓声がよく聞こえたりと普段とは違った体験ができた。

動画プレーヤーは Silverlight で作られている。Flash でも同じようなことができるんじゃないかと思うのだが、こんな感じで、どうも大人の事情があったらしい。

でも Silverlight のプレーヤーはレスポンスもよく、使い勝手はそんなに悪くなかった。 強いて言えば2時間程度のバスケの試合ではシークバーを使って見たい位置を探すのが大変だったぐらいか。

ただ、TechCrunch によれば nbcolympics.com は失敗じゃね? なんて書かれている。

TechCrunch Japanese アーカイブ » NBCの五輪ウェブ戦略は失敗に終わった(NBCがどう言おうと)

Silverlightベースのサイトを特別に設け、2000時間超のオンライン動画を出しても、NBCは好機をモノにできなかったようで、同局のオリンピックWeb中継の売上げは丸め誤差程度の水準に留まった。

まぁ、売り上げを比べると既存のメディアほどはいかないと思うし、よりうまくやることもできたかもしれないが、初めての試みにしてはよくやった方だと思う。

オリンピックはアメリカ人にとっては、NCAA ほど身近なイベントじゃないし yahoo スポーツはオリンピック以外の情報もカバーしている。 単純に比較してはフェアじゃないと思う。

NBC 的にも合格な感じだし、オレとしても次のオリンピックではより進化したサービスを期待したい。