統合開発環境である Eclipse は、仕事でもプライベートの開発でもよく使っている。 Pure Java にこだわった他のIDEとは異なり、ネイティブコードを直接呼びだす SWTを使った軽快なコンポーネントと少しでもターンアラウンドを短くしようとデザインされたUIが気持ちよく開発できる環境を用意していると思う。(オレ的には標準で、Emacs キーバインドがしっかりサポートされていたというのもポイントが高い)
Eclipse のもう一つのすごいところがプラグインによって機能をどんどん拡張できるところ。 オレもプラグインをインストールすることで Java だけでなく papercase のサイトで紹介しているように PHP や JavaScript, CSS エディタとしても使っている。
プラグインのインストールは通常、ファイルを plugins (もしくは features )ディレクトリへコピーすることで行われる。しかし、一旦インストールしてしまうと似たような名前の他のプラグインのディレクトリやファイルとごっちゃになってしまい、どのファイルがどのプラグイン用のものなのかがわからなくなってしまうという問題がある。 また、開発が進み Eclipse のバージョンが上がるとプラグインをもう一度インストールする必要があったりと結構管理が面倒だ。
そんなある日、インストーラ込みで配布されていたあるプラグインが下のようなディレクトリ構造でプラグインをインストールしたことに気がついた。
eclipse +- plugins +- features +- links | com.xxxx.link
どうやら、Eclipse はプラグインの実体を別のところに置いたままでもインストールできるようだ。
調べてみたら、以下のようにすることでインストールすることがわかった。
- eclipse ディレクトリ (ECLIPSE_HOME) の直下に links というディレクトリを作り、その中に .link という拡張子のファイルを作成する。
- .link ファイル(上の例の com.xxxx.link ファイル)の中身は
path=c:\EclipsePlugins\JSEditor
というように実際にプラグインが入ったディレクトリへのパスを書く
- プラグインの実体があるディレクトリ(上の例の c:\EclipsePlugins\JSEditor ディレクトリ)を以下のように eclipse というディレクトリを作り、その下に plugins, features ディレクトリが並ぶような構成にする。
c:\EclipsePlugins +JSEditor + eclipse + plugins + features
こうすることで、いらなくなったプラグインをアンインストールするには .link ファイルを消すだけで済むし、いろんなバージョンの Eclipse にインストールする場合も .link ファイルをコピーすれば済む (もちろん、プラグインがそのバージョンの Eclipse をサポートしていなければ動かないが)。
このプラグインのインストール方法は Eclipse のバージョン 2.1.1 時代にはサポートされていたようだ。 最近は ソフトウェアアップデート経由でのインストールも増えてきて、その場合はこの方法は使えないが、まだまだ zip などのアーカイブ形式でインストールするものも多い。 ちょっとインストールが面倒になるぶん、あとでラクできると思うので次に Eclipse のプラグインをインストールしようと思ったら試してみてはどうだろうか。
参考リンク:
Eclipse Wiki : 自分専用のプラグインフォルダ
dW: Put Eclipse features to work for you
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