これまた少し遅れた情報になってしまったが、今年のNBA Draft が 6月28日 に行われた。

5月に行われた NBA Draft Lottery によって、最初に選手を指名する権利をもっていた Millwaukee Bucks は Andrew Bogut (アンドリュー ボガート) というセンターの選手を指名した。

同じくビッグマンを探していた、指名順位9位の Warriors。 予想はAndrew Bogut に次ぐ、今ドラフト2番目に良いと言われているセンター Channing Frye (チャニング フライ)、 もしくはドラフト前に選手を評価するトレーニングに何度も呼ばれていたフォワードの Danny Granger (ダニー グレンジャー) という予想だったが、Channing Frye は Warriors の一つ前の指名順位である New York が先に指名してしまった。

Channing Frye が指名されて、では Danny Granger かと思ったところ Warriors が指名したのは Ike Dioge (アイク ディアーグ) という、これまで全然名前が挙がらなかった選手だった。 しかし、Ike Dioge はアリゾナ州立大学が所属するPAC-10という大学リーグで今年、得点とリバウンドで1位に輝くという成績を残している。 身長はそんなに高いわけじゃないが、インサイドで活躍できるタフさに注目しての9位選択というのが最初の見方だったが、実は彼は中長距離からのシュートも得意らしい。 そう聞くと、面白い選択ではないだろうか。

2004-05 シーズンの NBA を見ていてぼんやりと感じたのは勝負を决めるのはインサイドからアウトサイドに移ってきているのではということ。 きちんと説明できるわけではないが、おそらく3ポイントの技術が向上してきたからだろう。 試合における3ポイントの占める重要度が上がってきているような気がする。 オリンピックでアメリカ以外のバスケチームが、外からガンガン决めてきてアメリカが追いつけなかったのと同じようなことが起きつつあるという感じだろうか。

Warriors の顔ぶれを見ていると、Davis, Fisher, Dunleavery, Murphy, Pietrus … 大くの選手が中長距離を得意としている。 どことなくWarriors の目指すチームも中より外に重きをおいているような気がする。 もちろん、アウトサイドだけでは勝ち続けられないのも事実なので、今いるFoyle, Biedrinsにはローポストプレイなどを今のうちに練習しておいてもらいたいところだが…。

ドラフト2巡目では高卒ルーキーとなる Monta Ellis (モンタ エリス) と Chris Taft (クリス タフト) という2選手を選択、今年は2001年の Richardson, Murphy, Arenas 以来の久々の3選手が新しく加入ということになりそうだ。