ペーパーケースのエンジンをアップデート。
Mac OS X からのリクエストの場合は、MS P ゴシックの代わりにヒラギノ角ゴシックW3を利用するようにしたのが主な変更点。 うちにあるのが Mac OS X 10.2 だけなのでテストが十分でないと思うので問題点とかあったら連絡ください。
少し難しい話になってしまうんだけど、サポートが遅れてしまった理由というか背景を少し紹介。
PDF で日本語を扱おうとした場合、フォントを指定してその表示をクライアント側 (Acrobat/Adobe Reader) に任せるという方法と、サーバ側で必要なフォントの情報を読み出してPDFの中に埋め込んでしまう2つの方法がある。 サーバ側でフォントを埋め込もうとするとフォントのライセンス問題があるので、ペーパーケース (というか、そのエンジンであるmbfpdf)は前者の方法で日本語を扱っている。
この場合、サーバにフォントを置く必要はないが、フォント内に格納されている各文字の幅情報をあらかじめ切り出して保持しておく必要がある。 MS P ゴシックフォントは mbfpdf モジュールで既にこの作業が行われていたが、他のフォントに関しては別途ツールをダウンロードして自分で作業しなければいけなかった。 ところが、このツールはヒラギノフォントのOpenType フォーマットに対応していなかったため、作業が滞り最初のリリースに間に合わなかった。
いろんなツールを試してみたが、どれもうまくいかない。 最終的に、Microsoft Typography 内でダウンロードできる TTFDump というツールを利用し、OpenType の情報をダンプ(25MBにもなった)、必要なところを手で拾って情報を抜きだすという力業で対応した(100文字程度だったので…)。 TTFDump が正常終了せず途中でハングアップしたり、どうせ一度きりだったと思ったし…。
ってなことを調査し、理解し、対応する。 なんてことがシリコンバレーの国際化エンジニアが普段からやってる仕事(の一部)なわけです。 いつもは日本語だけじゃなくて別の言語もちゃんとサポートするよう考えるんだけどね(笑)。
2005年2月27日 at 5:29 PM
ペーパーケースで日本語検索サポート
ペーパーケースのエンジンをアップデート。
やはり、日本語でCDの検索ができないのは不便ということで FreeDB をもっと調べてみたり、同じくフリーのCDデータベースで、APIも公開されている