ナゲッツのトレーニングキャンプに参加している田臥勇太(23)が、地元で行われたサンズ戦に途中出場し、日本人初のNBAデビューを果たした。田臥は11分間コートに入り、3アシスト、3ポイントシュート1本を含む3ゴールを決め7点を挙げた。

Denver Nuggets のプレシーズンマッチ初戦が終わり、田臥勇太が11分間のプレイを行なった。

出場は4th クオーター残り11分(Denver 90-83でリードという状況)というところから。Warriorsから移籍した身長165cmの選手、Earl Boykinsとの交代でPGというポジションでの出場。初ゴールは出場後2分たったところで、自らのスチールで奪ったボールをもちこんでのレイアップだった。そのまま試合終了まで出場し、最後には3ポイントを打ち、相手選手のゴールテンディングによる反則で3点を獲得。これに加え、3アシスト、3リバウンドという数字はプレイ時間の割に結構いい成績だ。残り数少ないベンチ入りの座を田臥とともに狙っている Junior Harrington が5分しかプレイさせてもらえなかったのと比べると一歩リードというところか。

と、日本にいながらにして彼の活躍を知るにはNBAがリリースする Box Score と Play-By-Play という2つの記録が便利だBox Score はシュートを打った数、外した数など、試合中の数字を全て記録したもの。Play-by-Play は何分のときに、誰がダンクを決めた、誰がシュートブロックしたというような試合の展開を細かに記録したものだ。一見味気ない情報だが、うまく読み解くことで実際に試合を見なくても展開を知ることができる。 今回オレが上に書いた田臥の活躍もこの2つを見て書いたものだ。

Box Score を見る上で難しいのは略語を含むその表記方法だろう。ここに訳語などをまとめておくので参考にしてもらいたい。

表記 正式名称 意味
PLAYER Player 選手名 (全部大文字で書いてある選手が先発選手)
POS Position ポジション(G=ガード, F=フォワード, C=センター)
MIN Play Minitues トータル出場時間
FGM-A Field Goal Made – Attempt ゴール数 – シュート数
3GM-A 3 Points Goal Made – Attempt 3ポイントゴール数 – 3ポイントシュート数
FTM-A Free Throw Made – Attempt フリースリーゴール数 -フリースロー数
OFF Offensive Rebound オフェンシブリバウンド=攻撃中のリバウンド数
DEF Defensive Rebound ディフェンシブリバウンド=守備中のリバウンド数
TOT Total Rebound 合計リバウンド (OFF+DEF の値)
AST Assist アシスト数
PF Personal Foul ファウル数
ST Steal スチール数
TO Turn Over ターンオーバー数
BS Block Shot シュートブロック数
PTS Points 得点数

記録なので、PF, TO といった悪い数字が少なく、他のところの数字が多い選手ほどいい選手だ。

基本的に G(ガード)の選手は AS, ST, 3GM が多く、C(センター), F(フォワード)の選手は OFF, DEF, TOT, BS といった数字が多いというのがバランスの良いチームだろう。もちろん FGM はどの選手も多いのが理想だ。

田臥初試合のBox Score はココ
個々のプレイ記録を見るためには Play-by-Play だ。この試合の田臥の記録を見る場合はココの記録を Tabuse で検索すれば彼が試合にどのように絡んでいたかがわかる。同じ11分でも、3分づつ4回なのか、11分出続けたのか、接戦しているときに使ってもらえたのかでは意味が違ってくる。

この試合の Play-by-Play は、Tabuse の名前が始めて出てきたのが

(10:58) [DEN] Boykins Substitution replaced by Tabuse

という箇所。4th Period (4th Quarter) の残り10分58秒に Earl Boykins との交代で登場した。

そして、その約1分後

(9:55) [DEN] Tabuse Layup Shot: Missed Block: Johnson (1 BLK)

初シュートを放つもJohnson という選手にブロックされて失敗(Missed)という結果だった。初得点シーンは

(7:58) [PHX] Jacobsen Turnover: Bad Pass (2 TO) Steal: Tabuse (1 ST)

(7:53) [DEN 101-88] Tabuse Layup Shot: Made (2 PTS)

で、Jacobsenがパスしたボールを田臥がスチールし、その5秒後にレイアップで田臥が初得点をしたというもの。スチールからシュートまでの間隔が短かいことからスチール後、そのままドリブルでもちこんでレイアップを決めた(Made)形だ。

と、こんな感じでTabuseの名前を追っていけば日本にいながらにしてあなたもこれで活躍を知ることができる。