なんだか尻すぼみだった今年の WWDC キーノート

Apple が毎年おこなっている開発者向けのカンファレンス (World Wide Developer Conference、略して WWDC)。 Apple の CEO であるスティーブジョブズが基調講演をするというので、面白い新機能や、新製品が発表されるのかと期待が高まっていたが、残念ながら期待に応えるほどの発表はなかった。

秋に発売が予定されている Mac OS X 10.5 Leopard のデモでは、前半に新デスクトップや新Finderなどを紹介し、コンピュータでの新しいファイル管理を提案。 ただ見た目だけの変更ではないことをアピールし会場を盛り上げた。

その後、1年前の WWDC で発表された機能などを再びデモをしたところで、11個目の新機能として Safari 3 を発表。 まだベータだが、Windows 版 もダウンロードできるようになった。 これが最大のサプライズだったろうか…。

そして、今話題の iPhone 。 当初は否定していた、3rd パーティによる iPhone 用アプリケーション開発を認めるという噂があったが、開発を認めはしたが、通常のアプリケーションではなく、Ajax を使ったブラウザ上で動くWeb アプリケーションを開発できるという発表だった。 この発表内容なら iPhone に Safari がインストールされると発表した半年前にみんな気付いてたよ orz.。

こんな感じで、どうも尻すぼみ感が高かった今年の WWDC 。 ま、WWDCの目的としては新しいことを発表すること以上に開発者に情報を提供し今後の開発に役立ててもらうことなので、期待していたオレがわるいのか。


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さて、今すぐ試すことができるのが Safari 3 のベータ版。
ネットワークまわりの実装がわるいのかページが表示されるまで時間がかかるようだけど、XP上で Safari が動いた。

safari.jpg

Safari を起動して気付いたのはメニューやダイアログ、スクロールバーなどかなり Mac OS X そのままになっているところ。 HTMLのレンダリングにしてもフォントのアンチエイリアスなど Mac OS X のままという感じで、他のWindowsのブラウザの結果とは違って見える。 iTunes でもそれに近いことを感じたが Safari ではその印象をより強く感じる。

また、インストールされたファイル群を見ると CoreFoundation.dll や CoreGraphics.dll というファイルもある。 Windows 版 Safariを見てると Mac OS X のかなりの部分は Windows 上でも動くように移植されてるんじゃないだろうかと思ってしまう。

iPhoto や Keynote といったソフトの Windows 版が出るかもといった噂もあったが、Mac OS X の Intel 版が秘密裏に進められていたように、どんなソフトでもApple がその気になればすぐ出せるところまで来ているのかもしれない。


1 Comment

  1. > ネットワークまわりの実装がわるいのかページが表示されるまで時間がかかるようだけど、XP上で Safari が動いた。
    家からはアクセスできない会社の Proxy の設定 (automatic configuration script) が邪魔してネットワークが遅かったみたい。
    Safari は自動的に IE の設定を見てるので、 IE の接続設定で Proxy なしに設定したら無茶苦茶速くなった。
    にしても、コネクションごとに Proxy 設定チェックしてタイムアウトまで待ってるのはちょっと効率悪いよなぁ。
    あと、気付いたのは SKKIME から日本語の入力ができない。 日本語フォントもそうだけど、国際化の部分にまだいろいろと問題がありそう。

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