アメリカのような海外に住んでいると、日本にいる両親や兄弟が急に何かあったときに日本にどうやって帰るかというのは大きな問題。 チケットはすぐに取れるのだろうか? 取れたとしても正規料金(数千ドル)かかるのだろうか? などと心配に思っている人も多いと思う。 実は、先週妻の祖母が亡くなり(妻が)緊急帰国となりこの事態を体験した。
まず、トライしたのは格安航空券。 アメリカにある旅行代理店の電話してみたら意外にも American Airlines の翌日の成田へのフライトのチケットが 1000ドルぐらいであるとのこと。 少なくとも日本に帰ることができそうなのが確認できた。
次に、航空会社のチケット販売部門に電話。 航空会社は Bereavement Fare (遺族料金) という特別料金を用意しているところがあり、それが使えるか聞いてみた。
電話したのは実家に近いセントレア空港行きのフライトがある United Airlines 。
United Airlines には Bereavement Fare はあるが、座席に限りがあるため サンフランシスコ – セントレア 往復のチケットはもうないと言われた。 正規料金で 2500ドル以上払えば買えるとのこと。
しかし、行きは サンフランシスコ – セントレア、帰りは 関空(もしくは成田) – ホノルル – サンフランシスコ というホノルル経由で帰ってくるというフライトなら Bereavement Fare のチケットがあるとのこと。 値段は 1100ドルちょっと。 実家にできるだけ早く着きたかったことからこのチケットを購入した。
ただし、Bereavement Fare として認めてもらうためには、 以下のような情報を航空会社に伝える必要がある。
- 故人の名前
- 故人との続柄 (Bereavement Fare が使えるのは2等親以内のため)
- 病院の名前
- 担当医師名、連絡電話番号
- 葬儀会社名
- 葬儀情報(いつごろ、どこで)
今回電話した時は、故人の名前と続柄以外はわからなかったのでまずは仮押さえの状態にしてもらい後から、病院の情報を提供しチケットを購入した。 葬儀会社の情報も求められたが、わからないと伝えたら、帰りのフライトのチェックインカウンターで伝えて欲しいと言われた。 このあたりはフレキシブルに対応してくれるようだ。
格安航空券の方が安いため Bereavement Fare を用意していない航空会社も多いようだが、Bereavement Fare のチケットのほうがスケジュール変更に対しフレキシブルなので、あるのならこちらを使ったほうがいいと思う。 Bereavement Fare とは別に Emergency Fare (緊急事態料金) などもあるので、亡くなる前の生死にかかわるような緊急事態といった場合にも便宜を図ってもらえるので、航空会社に問い合わせてみるといいだろう。
また、 Bereavement Fare の発券はフライトの2時間前までOKだったので、ギリギリの場合でも(席さえあれば)何とかなることがわかった。 あまり頻繁に使いたくない情報だが、こういった知識があると何かと安心だ。
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