ITmediaニュース:TiVoとComcast、DVRサービスで提携
デジタルビデオレコーダー(DVR)の米TiVoは3月15日、CATV大手Comcastと提携し、全米のComcast加入者向けにTiVoのサービスを提供する計画を発表した。契約金額は非公開。
今年(2005年)はじめ、一旦は失敗に終わった TiVo と 全米最大のケーブルテレビ会社 Comcast との提携 (TiVo は終わってしまうのか? ) だが、最終的に何とか契約にこぎつけたようだ。
TiVoのプレスリリースや、SEC(米国証券取引委員会)に提出された書類により明らかになっていることは、
- Comcast プラットホーム用の、TiVo ブランドのソフトウェアの開発 (Season Pass, WishList, Home Media Option, TiVoToGO(!!)といった機能を含む)
- Comcast カスタマ向けにローカルもしくは全米の広告を配信するための広告管理システム(advertising management system) の開発
- 2006年の中盤~後半にTiVoブランドのComcast DVR を発売する
- 契約は独占的なものではない
- 7年間(プラス Comcast が1年延長可能なオプションを持つ)の契約
というもの。 TiVoToGo が Comcast のユーザにも提供されるのは意外だった。
現在のComcast のDVRは Motorola が作っているが、インタフェースがよくなかったり動作がおかしかったりとあまりいい評判を聞かない。 一旦は断わってみたが、やはり TiVo のソフトウェアやサービスが捨て難かった Comcast と、Comcast との契約がなくなったことで評価が一気に落ちて、何とか回復したい TiVo の両方が歩みよったという感じなのだろうか。
といっても、発表によると TiVo のカスタマーは millions (数百万)。 以前言われた 1台につき、毎月60セントというライセンス料を受けとるとしても TiVo にとって毎月1億円以上の収入が定期的に入ってくるのではTiVoにとっていかに重要な契約だったかがわかる。
気になるのは、NetFlix というDVDレンタルの会社と契約したり、SDKを公開することでオープンなコンテンツを取り込もうとしていた TiVo と、自前のビデオオンデマンドなどのサービスを提供したい Comcast とのスタンスの違い。
現在、TiVo は衛星放送の DirecTV と契約してサービスを提供しているが、TiVoToGo といったサービスは提供していない。 おそらく、Comcast に対しても同じようなスタンスで、TiVo のオープンな機能は、単体のTiVoのみに提供されていくことになりそうだ。
実は、オレの勝手な予想では弱りきったTiVoをComcastが買っておいしいとこどりって感じだったのだが、無事ライセンス契約が結べたようでオレも一安心。 TiVoも市場も一安心ということで、TiVoの株価が前日の$3.83 から $6.70 と $2.87 (74.93%) も上昇。 買っておけばよかった….。
2005年3月21日 at 6:16 AM
idea memo – TiVo Strikes Back
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