Slashdot | Free IDE Gambas Reaches 1.0
Gambas has now hit 1.0 and looks promising as GNU/Linux’s answer to Visual Basic. Now, if it ran in Windows too, it would truly crush VB for database applications.
(Gambas (ガンバス)が 1.0 になり、 Visual Basic に対する GNU/Linux の アンサー になりつつある。 もし、このソフトがWindowsでも動けば、データベースアプリケーションとしてのVBをやっつけてしまうかもしれない)

Slashdot.org から。 Linux プラットホーム上で動作する Basic 言語によるフリーな開発環境 Gambas (ガンバス) が バージョン1.0 になった。このソフトの存在は今まで知らなかったけど、試してみたらちゃんと動くし(笑)、簡単だったので感動した。 (ただし、今オレが使っている Gentoo Linux では 1.00 がまだなかったので、試したのは 0.99 という1つ前のバージョン。)

gambas というコマンドで IDEを起動すると Visual Basic を意識したような画面が表れる。 なんと、このIDEそのものも Gambas で書かれている。しかし、動作は軽快でメモリもたいして使っている様子はない。


Gambas の IDE

GUI はフォーム上にいろいろなコンポーネントを配置し、プロパティエディタ及びイベントをハンドリングするためのコードを書くことで動作を定義していく。 このあたりは VB とほぼ同じだ。

Project ウインドウ の Run ボタンを押せば、即座に実行する。 GUI は Qt ベースになっていて、Qt ライブラリの設定さえ正しくしておけば、日本語も問題なく表示することができる。 機能は コンポーネントと呼ばれるライブラリ (シェアードライブラリ) を追加することで拡張することができるため、将来的には Gtk+ なども対応することが可能らしい。


IDE の中からアプリケーションをRunしたところ

Run中にポーズを押すとデバッグモードに入るが Step Into とかが見つからなかったり、Watch がうまく機能しなかったりと、ちょっと使いにくく感じた。 このヘンはおいおい良くなっていくだろう。

IDEのメニューから Project -> Make executable.. を選ぶと実行ファイルを作成することができる。 しかし、この実行ファイルはシェルスクリプトのような形になっていて、実行するためにはインタープリタである gbx というアプリケーションが必要になる (gbx は gambas に付属してくる)。

 
スタンドアローンアプリケーションを実行したところ

以前から 商用の開発ツールである REALbasic がクロスコンパイルによって Linux 用のバイナリを生成することが可能だったが、Linux 上で動く無料のツールが出てきた意味は大きい。

こういったツールによって、これまではコマンドラインしかなかったツールにGUIを付けられたり、簡単なツールを Gambas で書いたりと、見栄えのいいアプリケーションに不足していた Linux の環境を活気付けることになりそうだ。

ちなみに、Gambas はスペイン語で海老のこと。 作者が プログラミング言語にはよく動物の名前が付いていることと、単語の中に BASic が入っていることでこの Basic 言語の名前にいいと決めたんだそうだ。