「われわれの考え方は、PCやMacはデジタルメディアの保存/整理/管理/保護には最適かもしれないが、リビングルームはそれを楽しむための場所だということだ」とTiVo Service上級副社長でジェネラルマネジャーのBrodie Keast氏。

うちでも使っている TiVo が Home Media Option というサービスを今週から開始した。これは、TiVo にネットワーク機能を追加することで、いろいろなサービスを提供するというもの、例えば、TV番組表のダウンロードがインターネット経由でできたり、PC/Mac に保存されてる mp3 や 画像データ をネットワーク越しにテレビで再生できるようになったりする。

さっそく試してみたら、TVの大画面で楽しむ画像データは予想以上にキレイにみえるし、mp3 はTVに繋っているアンプを介せば大きなスピーカで聞けてこれまで以上の楽しみかたができる。特に mp3 の機能はいい。

けど、こういった機能は上の記事にあるようにPCの存在をおびやかすものでは無いと思う。TiVo は内部で Linux が走っているが、家電と呼んでもいいぐらいその存在が隠されている。(=機能が限定されている)

Apple Computer は Digital Hub 構想として、1年以上前から Mac をデジタルコンテンツを加工、管理するためのシステムとして位置付け、それを実現するためのソフトを提供してきた。TiVo はそれにのっかった感じで、コメントにもあるように「リビングルームはそれを楽しむ場所」を実現してるのではないだろうか。

Media Center PC がどういったことを考えているか知らないが、再生を中心にしたシステム(TiVoのような家電)と、保存を含め管理、加工するシステム(PC/Mac)として分けて考えることで問題は解決するのではないだろうか。 テレビを細かな操作に使おうとして失敗してきたシステムはこれまでいっぱいあった。個人的には MS の考えより Apple のアプローチの方が全然いいと思う。