分譲マンションのチラシを見たら、以下のようなサービスが目に飛び込んできました。
* 一週間先のテレビ番組表から録画したい番組をワンクリックで録画可能
* なんと一週間丸ごと1176時間分の録画も可能!
つまり、地上波7ch全部をまるごと録画するサーバがマンション内にあり、そこに住んでいる人は好きなときに番組を見られるというサービスのようです
以前紹介した録画サービスの変種のようだ。 業者が録画機材を用意して、マンションのサービスとして提供しようとしているのが録画ネットや日本語.tv とは違うところか。
興味深いのはコメント内で展開されている、「録画代行は法律違反」というスレッド。 こういった録画サーバを提供するサービスそのものが著作権に違反しているんじゃないかというものなんだけど、争点がここにうまくまとめられてると思う。
1、携帯電話から自宅の自分のビデオに録画予約を入れるのは当然OK
2、自宅に電話して家族に録画予約を入れてもらうのはOK/NG?
3、友達に電話して友達のビデオで録画してもらうのはOK/NG?
4、Webサイトにアクセスして企業名義の機材を使って録画をしてもらうことはOK/NG?
4番目、それが有料サービスと無料サービスで扱いがことなる?
4番目、機材は物理的に私専用のものの場合と、全員で共有のものを時間貸しの場合で状況が変わる?
確かに、1 はOKそうだ。 2,3 に関しても個人的な利用の範囲になりそう(法律的な根拠はないが…)。 しかし、4はほんとどっちだかわからない。 個人的にはデバイスが個人所有でない限りは、たとえ自分で予約行為をしたものでも、無料だとしても誰かが録った番組を貸し出すような形になるためNGだと思うんだけど皆さんはどうだろうか? (けど、こうなると友人間の貸し借りもダメな気も…。)
そういう意味で、録画ネットや日本語tv のサービスは4. ではなく、1.のアレンジという形だと思う(繰り返すようだけど法的根拠は全然ない。 あくまでそう思うだけ)。 業者側もそのつもりなのだろう。 上で引用したコメントの著者はコストを回収できないと書いているが、どうなのだろう。 PCの価格の下落と、アメリカという特殊な環境が個人所有のPCを実現させているのだろうか? 話はズレるが、こちらも興味深いところだ。
法律の知識はないのでここで著作権法の改正が必要だとかは書かない。 ただ、この録画サーバのサービスがほんとに実現されるか、そしてサービスを続けていけるかどうか、今後も注目していきたい。
2003年11月22日 at 4:47 AM
興味深いですな。個人的なイメージだと、個人の範囲で私的に複製するのは許されている、という現状の著作権で考えても、上記の1,2,3はOKだと思う。これが、不特定多数を相手にした時点で、「個人の範囲で」という条件に反するような気がするのでダメくさい。で、マンションの事例だと、企業がサービスとして実施するとダメだけど、マンションの管理組合みたいなもの(あくまでも住民同士の個人的なつきあい)が住民の便宜のためだったらOKのような気がするけど、うーん、わからん。