Month: October 2003

NBA公式記録に見る田臥初試合の活躍ぶり

ナゲッツのトレーニングキャンプに参加している田臥勇太(23)が、地元で行われたサンズ戦に途中出場し、日本人初のNBAデビューを果たした。田臥は11分間コートに入り、3アシスト、3ポイントシュート1本を含む3ゴールを決め7点を挙げた。

Denver Nuggets のプレシーズンマッチ初戦が終わり、田臥勇太が11分間のプレイを行なった。

出場は4th クオーター残り11分(Denver 90-83でリードという状況)というところから。Warriorsから移籍した身長165cmの選手、Earl Boykinsとの交代でPGというポジションでの出場。初ゴールは出場後2分たったところで、自らのスチールで奪ったボールをもちこんでのレイアップだった。そのまま試合終了まで出場し、最後には3ポイントを打ち、相手選手のゴールテンディングによる反則で3点を獲得。これに加え、3アシスト、3リバウンドという数字はプレイ時間の割に結構いい成績だ。残り数少ないベンチ入りの座を田臥とともに狙っている Junior Harrington が5分しかプレイさせてもらえなかったのと比べると一歩リードというところか。

と、日本にいながらにして彼の活躍を知るにはNBAがリリースする Box Score と Play-By-Play という2つの記録が便利だBox Score はシュートを打った数、外した数など、試合中の数字を全て記録したもの。Play-by-Play は何分のときに、誰がダンクを決めた、誰がシュートブロックしたというような試合の展開を細かに記録したものだ。一見味気ない情報だが、うまく読み解くことで実際に試合を見なくても展開を知ることができる。 今回オレが上に書いた田臥の活躍もこの2つを見て書いたものだ。

Box Score を見る上で難しいのは略語を含むその表記方法だろう。ここに訳語などをまとめておくので参考にしてもらいたい。

表記 正式名称 意味
PLAYER Player 選手名 (全部大文字で書いてある選手が先発選手)
POS Position ポジション(G=ガード, F=フォワード, C=センター)
MIN Play Minitues トータル出場時間
FGM-A Field Goal Made – Attempt ゴール数 – シュート数
3GM-A 3 Points Goal Made – Attempt 3ポイントゴール数 – 3ポイントシュート数
FTM-A Free Throw Made – Attempt フリースリーゴール数 -フリースロー数
OFF Offensive Rebound オフェンシブリバウンド=攻撃中のリバウンド数
DEF Defensive Rebound ディフェンシブリバウンド=守備中のリバウンド数
TOT Total Rebound 合計リバウンド (OFF+DEF の値)
AST Assist アシスト数
PF Personal Foul ファウル数
ST Steal スチール数
TO Turn Over ターンオーバー数
BS Block Shot シュートブロック数
PTS Points 得点数

記録なので、PF, TO といった悪い数字が少なく、他のところの数字が多い選手ほどいい選手だ。

基本的に G(ガード)の選手は AS, ST, 3GM が多く、C(センター), F(フォワード)の選手は OFF, DEF, TOT, BS といった数字が多いというのがバランスの良いチームだろう。もちろん FGM はどの選手も多いのが理想だ。

田臥初試合のBox Score はココ
個々のプレイ記録を見るためには Play-by-Play だ。この試合の田臥の記録を見る場合はココの記録を Tabuse で検索すれば彼が試合にどのように絡んでいたかがわかる。同じ11分でも、3分づつ4回なのか、11分出続けたのか、接戦しているときに使ってもらえたのかでは意味が違ってくる。

この試合の Play-by-Play は、Tabuse の名前が始めて出てきたのが

(10:58) [DEN] Boykins Substitution replaced by Tabuse

という箇所。4th Period (4th Quarter) の残り10分58秒に Earl Boykins との交代で登場した。

そして、その約1分後

(9:55) [DEN] Tabuse Layup Shot: Missed Block: Johnson (1 BLK)

初シュートを放つもJohnson という選手にブロックされて失敗(Missed)という結果だった。初得点シーンは

(7:58) [PHX] Jacobsen Turnover: Bad Pass (2 TO) Steal: Tabuse (1 ST)

(7:53) [DEN 101-88] Tabuse Layup Shot: Made (2 PTS)

で、Jacobsenがパスしたボールを田臥がスチールし、その5秒後にレイアップで田臥が初得点をしたというもの。スチールからシュートまでの間隔が短かいことからスチール後、そのままドリブルでもちこんでレイアップを決めた(Made)形だ。

と、こんな感じでTabuseの名前を追っていけば日本にいながらにしてあなたもこれで活躍を知ることができる。


名古屋の喫茶店のモーニング

上の写真が有名(?)な名古屋の喫茶店のモーニング(2人分)。

知らない人のために書くと、名古屋の喫茶店では朝 コーヒーを頼むと無料で朝食も付いてくるところがほとんど。 このサービスはモーニングと呼ばれる。

このお店ではたまごサンドにゼリーだけど、トーストにゆで卵というコンビネーションもポピュラー。 モーニングが店のウリだったりするので独自性を出そうと結構力をいれているところが多い。

ちなみにコーヒーの値段は 350円 というこのあたりでは平均的な値段で、モーニングを出すからといって値段が高いというわけではない。

実家近くのこのお店。 ABC Cafe という地元のチェーンでエスプレッソ用の豆を抽出してコーヒーを淹れるため表面にきめ細かい泡の浮いた苦みの強いコーヒーを出してくれる。個人的にはとても好きで日本に住んでいたころは実家に帰るたびに、この喫茶店の豆を買っていたこともあった。

それ以上に今の自分にとって嬉しいのは、この喫茶店が無料の Hot Spot になっているということ。実家ではダイアルアップなこともありよく利用させてもらった。けど、朝から夫婦揃って喫茶店に行ってパソコン開いてコーヒー飲みながらカチャカチャやってる姿は店でも評判になってもおかしくないぐらい怪しさ全開だっただろう…。


NBA Preseason Match 始まる

Even without Kobe Bryant, the Los Angeles Lakers had little difficulty defeating the Golden State Warriors.
(Kobe Bryant 抜きでも、L.A. Lakers は苦もなく Golen State Warriors に勝った。)

NBA のプレシーズンマッチ(日本でいうオープン戦)が始まった。

Warriors はハワイで L.A. Lakers との試合。 9日に裁判を控えた Kobe Bryant は不参加にもかかわらず Lakers の圧勝。 アウトサイドの Gary Payton, Derek Fisher と インサイドのShaquille O’Neal のコンビネーションに見事やられた形だ。

Warrios はレギュラーメンバーの中で Troy Murphy と Adonal Foyle が不参加。 プレイタイム、シュート数の数字から攻撃の基点を Jason Richardson にして試しているようだ。 Nick Van Exel の9アシストというのが勢いだけじゃなく、組織的にプレイしようとしていることをうかがわせる。 これはいい傾向だと思う。 Mike Dunleavey が 3/11 という低シュート率なのは相変わらずだなぁという感じ。 次の試合は10/8。 同じく Lakers との試合。

さて、日本人最初のNBAプレイヤーを目指す 田臥勇太。 紅白戦で2点の活躍だったとか。Denver Nuggets のプレシーズンマッチ初戦は10/9 Phoenix Suns戦。 試合に出場するか楽しみだ。


Keen Eddie 復活

Bravo has clinched the rights to canceled Fox series “Keen Eddie.”
(Bravo はFoxのキャンセルされたテレビシリーズ “Keen Eddie” の放映権の契約を結んだ。)
The cable network, which is owned by NBC, will run all 13 episodes of “Eddie,” including six that did not air on Fox. Bravo paid producer Paramount north of $50,000 an episode for a one-year deal that gives the basic cable service the right to multiple airings, according to sources with knowledge of the deal.
(NBA所有のこのケーブルネットワークはFoxで放送されなかった 6話を含む 13話全ての “Eddie” を放送する予定。関係者によると、Bravo は 1エピソードのベーシックケーブルサービスでの1年間の放映権(再放送も含む)に5万ドル以上をプロデューサーである Paramount に支払った。)

Bravo えらい!

この夏、Foxネットワークが放送し、最終的に打ち切りに終わったKeed Eddie の放送が来年から復活することになった。

Fox は視聴率が取れなかったため打ち切りにしたのだが、批評家たちそしてオレはこのドラマがお気に入りだ。 途中、手を抜いたかなと思うようなところもあったが、イギリスという異国の地にて、一風変わった事件が、一癖も二癖もありそうなキャラクタによってドタバタの中解決されていくシリアスとコメディの絶妙なバランスがたまらなかった。(過去記事)

放送は来年から。 Bravo チャンネルもケーブルやサテライトと契約していないと見られないチャンネルだ。 こんどこそブレイクの予感?


Van Exel キャンプに合流

“Right now, I’m good with it,” said Van Exel, who for the first time talked at length about his feelings about becoming a Warrior. “There’s a lot of talent here. Last year, they did some good things as far as trying to improve the team and get to the playoffs. … I’m wanting to see what happens this season to get this franchise over the hump. I’m excited for that challenge.”

(「今のところ、いい感じだよ」とWarriorsの選手になってようやく口を開いた Van Exel は語った。 「ここには才能ある選手がいっぱいいる。 昨年彼らはチームを良くし、プレイオフに出場するためにいろいろ良いことをした…このチームが困難な時期をのりこえてどうなるか見てみたい。 このチャレンジに興奮してるよ)

日本ではそのメンバーに田臥勇太が選ばれたことで一躍有名になったが、NBAチームは10月からキャンプインする。 今年は少し変則的で10/1に4年目以前の選手が参加し、10/3からベテランの選手が参加する。

Warriors にとっての一番の注目はやはりトレードで獲得した Nick Van Exel 。

彼はトレードに満足していないため、再トレードを志願してるとか、キャンプに参加しないかもしれないという噂が先行していたが、実際予定どおり参加し、結構前向きなコメントが得られたことで一段落した。 オレ的にも一安心。
Warriors はこのあと 10/7 からハワイで L.A. Lakers とのオープン戦(Pre-season Match)をスタートする。


ハイブリッドOSの価値

もっと具体的に言うと、トロン陣営はT-Kernel(ITRONベースのリアルタイムOSカーネル)にWindows CEのGUI&ネットワークI/Fを組み合わせたハイブリッドOS、って形を狙ってる。既にITRON Linuxで似たようなハイブリッドOS環境が実現されており(コレとかコレなど)、そのレベルなら実現の目算は立っている筈。

へぇー。

ハイブリッドOSって概念は知らなかった。いつのまにか、旧 Windows CE が Windows CE .Net になっていたことも。 前回の記事の .Net はフレームワークの意味で書いていたので一部は間違いだ。 T-Engine が HALになるようなものか? たしかに、以前書いたほどダメじゃないかもしれない。

ただ、進出先がハイブリッドOSだとしても、価値はなかなか見い出せてもらえないんじゃないだろうか。 TRON上でGUIを構築しようとすると大変なのは事実だ。

しかし家電程度の埋め込み機器のGUI に既存のWindows アプリケーションをもってきても混乱を招くだけで、Windowsという名前のメリットが得られない。

コストも上がるし。 ハイブリッドの場合でも相変わらずLinuxの方がメーカ的にコストに優しいし、コードが公開されてる分何かあっても対応できるので安心だろう。

引用元も引用している MYCOM PC Web の記事にあるように、有効に利用されるのはPCとの連携が必要な機器ろう。 たとえばiPodのようなメディアプレーヤ、あとはケータイのようなものぐらいか。

今の CE .Net はどうなのかわからないが 、昔の Windows CE には遅い、高い、ひどい というイメージがこびりついてる。 提携だけじゃなく CE .Net を使うしかないようなソリューションを見いだして啓蒙していかないとやっぱりカタログの隅に残っているだけという状況になってしまうと思う。

というわけで、アメリカでがんばりましょう的には “マイクロソフトとトロンの提携は何も生みださない” ではなく、 “マイクロソフトとトロンの提携は何か生みだす可能性が少しはあるかもしれない” という感じにしておこう。