アップル – バッテリー

現在、充電式リチウムベースのバッテリー技術は、PowerBook、iBook、iPodに最良のパフォーマンスを提供しています。この標準バッテリー技術は、携帯電話やPDAなどのデバイスにも採用されています。アップルのバッテリーは、他のデバイスのリチウムバッテリー技術と同じ特性を持っています。それは、他の充電可能なバッテリーと同様、いつかは新しいものに交換しなくてはならないということです。

先日Apple が発表した iPod with Video のサイトを見ていたら、バッテリーに関するページへ行きついた。 ノートパソコンだけじゃなく、携帯電話やゲーム機などにも使われて一般的になってきたリチウムイオンバッテリーだが、まだ謎なところも多い。ちょっと読みにくい文章だった(笑)が、その分英語の文章などと見比べながら注意深く読んで理解することができた。 というわけで、今後のためにもまとめておこうと思う。

リチウムイオンのバッテリーはいつ充電してもいい

リチウムイオンバッテリーには「メモリー効果」のような現象はないので、好きな時に充電してもよい。

充電サイクル≠充電回数

リチウムイオンバッテリーの寿命として「充電サイクル」という言葉が使われる (iPodのバッテリーの場合 400回、Powerbook/iBook の場合は 300回の充電サイクルを過ぎると初期状態の80%しか使われなくなる) 。 しかし、この充電サイクルのカウントはフル充電から100%分使った場合に1回とカウントされるので、1日に20%分のバッテリーを使った後フル充電しても、同じことを5日繰り返すまで充電サイクルは増えない。

高温は大敵

アップル – バッテリー

iPodやノートブックコンピュータを定められた動作環境より高温の場所(35度以上)で利用すると、バッテリーの容量に恒久的なダメージを与えてしまう恐れがあります。

とあるように、暑いところではバッテリーそのものがダメージを受けてしまうようだ。夏にノートパソコンを車の中に放置するというのはもってのほか、ノートパソコンに装着して使うときは放熱をしっかりしないと動作中の熱で劣化してしまう可能性もあるかもしれない。iPod の場合 0℃~35℃、Powerbook/iBook の場合 10℃~35℃ が最適に動作する温度範囲で、22℃ぐらいが理想とのこと。

使わない場合は残量50%にして保管、しかし1ヶ月に1回は充電を

今、この文章を書いているのもノートパソコンなんだけど、AC電源で使ってばかりいるのでバッテリーは抜いている。 しかし、いつもフル充電の状態で置いていたのだが、その状態で長期間使わないでいると、バッテリー容量が減ってしまうとのこと。 これは気をつけなければ。 逆にバッテリーがカラになった状態で保管すると、過放電になってこちらも負担がかかってしまうらしい。

また、リチウムイオンバッテリーはバッテリーに内蔵されているマイコンによって充電サイクルや、バッテリーのどの部分を利用しているのかを学習、管理している。ノートパソコン用の場合、使わずに置いておくと自然に放電する分、マイコンの管理と実際の状況に差がでてしまう。 そこで、最低でも月に1度 (できれば 2,3回)、充電と放電を行いマイコンをリフレッシュすることでバッテリーを効率良く管理できるようになる。

iPod やノートパソコン用のリチウムイオンバッテリーはマイコンなんかも組込まれているため、どうしても値段は高くなってしまうし、バッテリーは少しでも長く持たせたいもの。 今からでも遅くないので、上に挙げたことに気をつけて使っていこうと思う。

参考にした Apple のバッテリーに関するページなんだけど、一つとても不可解な情報が…
まずは、日本語と英語のページ両方を見て欲しい。

日本語ページ
英語ページ

最初に書いてあるリチウムイオンバッテリーの充電段階のグラフが、日本語と英語で違う。その後の文章も 日本語版は「iPodは容量80%までの充電に約1時間」、英語版は (That’s about two hours charge time to power iPod to 80% capacity) と2時間としっかり書いてある。

この違いはナニ?
文章だけならまだしも、グラフまで違うと、意識的に違いを書いてるような気も。 謎だ…。