新年明けて2日。 Fastrak というこのあたりで使えるETCシステム用のトランスポンダー(発信器)が届いた。先月申し込みをしていたのでおよそ1ヶ月ほどで届いたことになる。
左の写真が受けとったトランスポンダー(発信機、クリックで拡大)。 手の平に乗る大きさで、両面テープ付き。 1台1台 IDが付いているので、それを電話を使ってアクティベートした後、自分で車のフロントガラスにくっつける。 (けど、うちではそんなに使わないので、使うときに窓の近くにもっていくことにした)
これを使う場所は、ゴールデンゲートブリッジといった橋の料金所。 うちの住んでいるあたりにはゴールデンゲートブリッジを含め4つほど大きな橋がある。 こちらの特徴としては、橋の料金所は1つの橋につき1つしかなく、行き、もしくは帰りに1回払えば、もう一方は無料という形になっている。 ま、1回で往復分払っているとも言えるが…。料金はゴールデンゲートブリッジで$5。他の橋は$2となっていて毎年のように値上げが噂される。 ちなみにこのあたりでは高速道路は無料なのでETCシステムは必要ない。
で、この橋の料金所。やっぱり交通が集中する朝晩に渋滞が発生する。 昔からあるのがカープールレーンと呼ばれるもので、車に2人以上乗っている場合は専用の車線を通ることができる。 夫婦で同じ会社に勤めてるとか、近所に同じ会社に勤めている人がいるような場合は、1台の車に乗り合って来ると早く行けるよというもの。そして混雑時はカープールレーンの車は橋の通行量が無料になるというおまけまで付いている。
それに加えて2年ほど前に登場したのが、この Fastrak というシステム。カリフォルニア州の交通省であるCalTransが主体となって提供しているが結構よくできている。利用したい人は申請書をWebサイトからダウンロードして郵送するだけでOK。 送信機はなんと無料レンタル。 ただし、通行料の支払いはクレジットカードや小切手を使った前払い方式(今のところ通行量割引きはない)のため、申請書にクレジットカード番号を書いたりする必要がある。
こんなに便利なのにもかかわらず、普及度はイマイチのようだ。朝のニュースで中継される交通情報ではカープールレーンやETCレーンだけガラガラな様子がいつも映される。 ウチの場合は週末やバスケを観に行くときぐらいにしか使わないので、何となく付けてみようかと思って申し込んでみたという感じだが通勤の場合は必須ではないのだろうか? 日本のETCシステムは決済額が大きいためお金をかけて安全にしているというが、通信機代が無料のFastrak ですらこんな普及率では、高額な日本のETCシステムが普及するのにはまだまだ時間がかかるのではないだろうか。
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