スラッシュドット ジャパン | Amiga OS 4.0 の起動音を平沢進が作曲
音楽家であり現役Amigaユーザーである平沢進がAmigaの新しいオペレーティング・システム、 Amiga OS 4.0 の起動音を作曲することになった。
コンピュータに限らず、多くのマシンを起動すると流れる起動音。
マックの「ジャーン」という音や、PS2の「チュアーン ジュオーン(無理があるな…)」 というったモノが有名だろう。
このたび、Amiga というOS の起動音の作曲に日本人の平沢進氏が選ばれたとのこと。 ただ、この Amiga というOS、オレも10年以上前に音楽をかじっていた友人のところで何度か動いているのを見たぐらいで、多くの人にはあまり馴染みのないOSなのがちょっと残念。
起動音には何度聞いても飽きないシンプルさと、この音はこのOSとわかるような特徴的であることが求められる。 Music thing というブログ(英語)では、Music Maker というシリーズで起動音やCMなどで特徴的に流れるテーマ音がどうやって作られたのか紹介していて面白かった。 軽くまとめてみるが、さらっと読んだだけで間違いや勘違いもあると思うので、よかったらオリジナルの文章も読んでもらいたい。
TINY MUSIC MAKERS: Pt 1: The ‘Intel Inside’ chimes
インテルのCMの最後に流れる、「チャイム」の制作秘話。 シンプルに聞こえるがシンセサイザーやシロフォン、マリンバといった40以上の音を重ねて作成されたらしい。 にしても全世界で5分に1回、この音が流れているとは…。
TINY MUSIC MAKERS: Pt 2: The Microsoft Sound
ブライアンイーノによって作曲された Windows 95 の起動音。 「感動的て、世界共通で、楽しくて、未来的で、感傷的で、情熱的で、….」 と、あらゆる形容詞が付いたような音楽を作ってくれと言われ、できたのがこの音らしい。
TINY MUSIC MAKERS: Pt 3: The THX Sound
ジョージルーカスの会社が作成したTHXというサウンドシステム。 スターウォーズの映画が始まる前に必ず「ギュイーーーーーン」という音とともに紹介されるが、ランダムな変数を使ったプログラムを書いて作成された音らしい。 一度マスターテープを失くして復元させるのに苦労したといいう逸話も
TINY MUSIC MAKERS: Pt 4: The Mac Startup Sound
Mac の「ジャーン」という起動音。 一番使われた瞬間はジュラッシックパークで、コントロールルームのMacがいっせいに再起動した瞬間? オリジナルは Korg Wavestation を使ってCメジャーコードが元になっているが、ROMに内蔵されるときに微妙な違いが加えられたこともあった。 確かに、初代の PowerMac が発売されたときはギターの音だった記憶がある。 その後、スティーブジョブズがAppleに復帰後に、オリジナルの音に統一させたのでそのころからのMacの音がオリジナルの音のようだ。
平沢氏はどんな音を提供し、歴史を作ってくれるだろうか。
Comments