SoftEtherを利用し、ファイヤウォールの内側からHTTPSを偽装してインターネットに抜けるようなVPNを張れば、ネットワーク管理者によるパケット監視は行き届かなくなります。たとえば、“社員が仕事中、こっそりオンラインゲームをやり放題”ということにもつながります。この指摘には、どういった感想をお持ちですか。

驚いた。 まさかイーサネットをソフトウェアで実現してしまうとは…。
POP3/SMTPをHTTPにのっけてプロキシ越えして喜んでいた自分が子供みたいだ。

うちの会社(プロキシは HTTP(S)のみ)で試してみたらすんなりと外へ出られてしまった。ネットワーク管理者だったら冗談じゃないといいたくなるのもわかる。

インタビューの中で作者は「Admin権限を管理することで…」と言っているが、間違いではないにしても事はそんなに簡単じゃないと思う。 全てがただの端末利用者ならまだしも、例えばうちのようにソフトを作っている会社はできたソフトをテストするために各自がAdmin 権限でソフトをインストールする必要があったりする。 そのたびに管理者に届け出るなんて管理者もユーザもやってられないというのが多くのネットワークの現状だろう。

しかし、何でもできちゃうと恐くなって圧力をかけてでも止めたいと思うのはわからなくはないが、こういったソフトそのものに罪はないと思う。仕事中にゲームするのはソフトとは関係のない倫理的なものだ。 それより今度はこういったソフトをブロックしたりする技術とともに、さらなる利用方法、たとえばソフトHUBでパケットレベルでのコンピュータウイルスチェック、大量のパケット送信してくるサイトを選択的にブロックするなんてのもソフトウェアだからこそ比較的簡単に実装できるのではないだろうか。 せっかく面白そうな技術が出てきたのだから、ネガティブに考えずポジティブに考えよう。