Month: January 2007

AppleTV, iPhone 発表

世界中が注目した Apple のキーノート。 今年は、iTV 改め AppleTV と iPhone というまったく新しい2つのデバイスが発表されて終わった。

AppleTV は HD を搭載し据置型 iPodというたとえが正しいだろうか。 これまでPCで見たり、聞いたりしていたコンテンツを簡単にテレビ画面で再生できるようにしたというようなデバイスだ。 逆に言えばそれ以上の驚きがなくちょっと残念。 YouTube や Google Video などの連携や、たとえばニュースや天気予報といった情報を取ってくるといった機能も欲しかったと思うのだが、みなさんはどうだろうか?

そして、iPhone。 アメリカでもいろんなところで好評を得ているようだ この背景にはアメリカは(おそらく)日本以上にPDA+電話機能が付いたスマートフォンと呼ばれる電話機が大人気というのがある。 基調講演中でも比較されていたが Palm OS 、Windows Mobile ベースのデバイスや、日本ではあまり知名度はないがメール機能がすばらしく便利な Blackberry というデバイスなど、いろいろなデバイスが発売されている。

そんな中、満を持しての Apple 製スマートフォンがあれだけのワクワクするような機能持って登場したらもうたまらないという感じだろう。 もちろん、オレもその中の一人。 指を使った操作感ってどうなんだ? Mac OS Xベースらしいけどどれぐらいカスタマイズとかできるんだろう? ノートアプリケーションがあったけど、Newton みたく使えるかな(笑)? など、ほんとに待ちどおしい。

残念ながら iPhone は会場では触れないみたい。 キーノート中にジョブズも言っていたが、アメリカは携帯電話をはじめ通信機能をもったデバイスは FCC (Federal Communications Commission) という政府の機関が承認をもらわないと発売ができない。この認証作業がおよそ2ヶ月かかり、しかも認証中の情報は FCC の Webサイトで公開されてしまうため、ガジェットウォッチャーたちはFCCのサイトをチェックしてネタにすることも多い。 最近では Microsoft の Zune の情報が FCC のWebサイトから漏れて東芝製だとかHDが何ギガバイトだというニュースが流れた。 (FCCのページは ココ)。 Apple はこういった形でとっておきの新製品の情報がリークされるのを避けるために FCC の認証前に発表。 その代わりにMacworldで実機の展示ができなくなってしまったようだ。

さて、気づいた人もいるとは思うが、今年の Macworld の キーノート(基調講演) では Mac に関する新しい発表がなかった。 そして Apple の社名からも Computer がなくなり、いよいよ Mac (コンピュータ) 以外の分野に本格的に進出しようとしていることがうかがえる。 そういった意味でも、今回の Macworld は新なる歴史を刻んだものになるだろう。

今年ももちろん会場に行きます(木曜日に行く予定)。 いつものごとく、聞いて欲しい質問とかあったらコメントや右のフォームにて教えてもらえれば、会場で聞いてきます。


間もなく Macworld Expo San Francisco 2007

今年もあと12時間ほどで スティーブジョブズのキーノート を皮切りに Macworld Expo の展示会がはじまりまる。 詳細が発表されるであろう iTV や Mac OS X 10.5 (Leopard)、それに噂されている iPhone (iMobile?) や 新型 iPod や iMacなど、Mac 好きはもとより気になる人は多いのではないだろうか。

最近のAppleはキーノートを生中継しないので、一早く情報を手に入れるためには Apple 情報系サイトなどが会場から配信する、ライブ更新のページが主な情報源となるだろう。 テキストと写真による更新が中心だが頻繁に更新されるので緊張感と発表されたときの感動を共有することができる。

そんなライブ更新を予定しているサイトの一覧を見つけたので紹介しておこうと思う。

Who Else is Providing LIVE Macworld Keynote Coverage?
Although we would prefer you stick with our coverage, we feel it is important to know (and have the direct links to) everybody else will be providing live keynote coverage from around the blogosphere:
(我々としては自分たちの配信を見てて欲しいのだが、他にBlog界のどんな人たちがキーノートの配信を行うのか知っておくことは重要だと思う)
* AppleGazette
* AppleMatters
* ArsTechnica
* Daily Tech Talk
* Engadget

具体的なリンク情報は上の記事を参照して欲しい。

てっきりキーノートの会場には Wifi ネットワークが完備されていると思っていたのだがそうではなくて、携帯電話の通信ネットワークを使っての更新になるらしい。 そこまでして配信してくれているとはスゴイ…。

キーノートの行われる時間は、日本では夜中になるので生で追える人は少ないかもしれないが (サンフランシスコも朝9時からなので 仕事中に見ることになるわけだけど…)、その気のある人は上のリンク先から情報を追いかけよう(笑)。


カルチョビット が面白い!

油断するとあっという間に年が明けて早くも1週間。 本年もよろしくおねがいします。 少し前にカンクンへ行ったり、年末に体調を崩したこともあり今年の正月は家でノンビリ。 そんな時に手放せなかったのが….

サッカーチーム育成シミュレーション カルチョビット
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競馬ファンには有名な「ダビスタ」を手がけた薗部博之(そのべ ひろゆき)氏率いるパリティビットが製作したサッカーシミュレーションゲーム。 そのせいか基本システムはダビスタそっくりで操作は指示を出すことが中心で、試合中の選手の操作はいっさいできないというシンプルなシステム。

しかし、自分の出す指示に応じて選手たちが少しづつ成長し、試合では小さくてかわいいサッカー選手がちょこまか動くのを見て手に汗にぎってしまう。一度電源を入れるとあともう1試合、あともう1試合となかなか切れず中毒性が高い。 実はフライトの最中に遊ぼうとカンクン旅行にも持っていってたのだが、フライト中はもちろんホテルでもビーチでも遊びまくってた(笑)。

このゲーム、作者である薗部さんはこんなことを語っていた。

インタビュー:薗部博之さん「カルチョビット」 サッカーの魅力は「もどかしさ」?ゲーム:MSN毎日インタラクティブ
薗部 実はサッカーをあまり知らなかったんで、Jリーグの試合を見に行ったりして、その面白さを研究しました。気付いたのは、サッカーって点が入らないことが面白いんですね。試合を見ていて、一番盛り上がるのは、シュートがポストを叩いた瞬間でしょう。みんなが頭を抱えたり、「あー」と声を上げたりする。点が入りにくいことで、弱いチームがマグレで点を決めて勝ったりもしますよね。こうした何とも言えない「もどかしさ」が面白いと思って、監督の視点で試合はほとんど見ているだけ、というゲームにしたんです

カルチョビットはこの「もどかしさ」をほんとによく実現している。 特訓してもなかなかうまくならない選手がいたり、試合中に点がなかなか決まらないところや、選手が思ったように動いてくれなかったり、肝心なところでミスをするなんてところもちゃんと組込まれている。

その度に「おしぃー」 とか 「あーっ なんでー」なんて言葉を心の中で(たまに思わず口に出して)言い、そんなもどかしさの後にゴールが決まったりすると、余計に「うぉー、よっしゃー」なんて喜びを表現したくなる。 1試合90分が実時間の5~6分ぐらいで終わるようになっていて、その短い時間でサッカー(らしさ)を擬似体験できる。 それがカルチョビットにハマる理由なんじゃないかと思う。

ここまで割り切ったゲームなので、本格的なサッカーファンには「これは違う」なんて思う人がいるかもしれないが、サッカーに興味のある多くの人はおすすめしたいゲームです。
リンク:

カルチビットの公式サイト (任天堂)
カルチョビット 試合のVTRを見ながらコメントを入れている映像 (YouTube)